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コミュニティサービスラーニングⅠ・Ⅱ_聖学院の地域連携/聖学院大学 focus

コミュニティサービスラーニングⅠ・Ⅱ

 

社会貢献活動を体験で終わらせず、
学生一人ひとりの学びに還元する

聖学院大学には「コミュニティサービスラーニング(以下CSL)Ⅰ・Ⅱ」という基礎総合科目があります。2年生以上のどの学科の学生でも受講できる授業です。サービスラーニングとは、知識として学んだことをサービス(社会貢献)活動に生かし、またその体験を自分の学びや進路選択への新しい視点として還元する教育プログラムです。活動だけを見るとボランティア活動に近いのですが、社会課題をどう解決するかに主眼を置く自主的なボランティア活動に対し、サービスラーニングは単位化されており、社会課題への取り組みと学びが同じ比重で展開していきます。2015年頃から聖学院大学でも、地域社会に触れる経験をボランティア活動だけにとどめず、教育プログラムとして位置付けようとする検討が始まりました。そして導入されたのが「CSLⅠ・Ⅱ」です。この授業を通して、社会貢献活動の楽しさを知ってもらい、自主的にボランティア活動に参加する学生を増やすのも目的の一つです。

 

 

「CSLⅠ・Ⅱ」は、事前学習、活動、振り返りの3つで構成されています。この中の活動はNPOや社会福祉法人など、協力いただける指定の外部団体に学生が出向く形で行われます。どの団体で活動するかも学生が決めます。そのため事前学習では、学生が自ら外部団体に出向き、ヒアリングをし、活動先を決めます。活動先が決まったら、8月の夏休みから11月までの期間、実際に活動を行います。最後に、活動で得たものをより深く考え、自分の学びに落とし込むための振り返りを行い、1月の報告会でプレゼンテーションを実施します。報告会では受け入れ先団体の方も招き、学生へのコメントをいただきます。

 

 

「私たちはみんな生活者であり、一人の市民です。誰しもどこかの地域に所属して暮らしています。その実感を取り戻す。サービスラーニングにはそういう効果もあると思います。また、一連の活動を通して学生には、課題に挑むかっこいい大人たちの姿を見てほしいです。卒業後、地域に対する視点も変わりますし、その地域に何か課題があっても、その課題に挑んでいる大人がいるという希望が持てます。さらには自分もその仲間に加わろうという循環が生まれればうれしいです」とこの科目を担当する川田虎男先生は語ります。

振り返り(リフレクション)

振り返りは「CSLⅠ・Ⅱ」の中でも重要な役割を担っています。学生は活動を通じて心が揺さぶられます。しかしそこで終わってしまうと学びへの還元が得られません。川田先生は振り返りについて「地域での活動は、身近なところで困っている人がいること、その背景となっている社会についても考えるきっかけとなります。それがさらなる気づきや学びへとつながっていきます」と言います。

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