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キリスト教活動としての『花の日』/聖学院小学校focus

地域の方々に感謝の気持ちを伝えて、郷土愛を育む

多くのミッションスクールで行われている『花の日』、皆さんはご存知でしょうか。聖学院小学校では長年にわたり『花の日』の行事が守られてきました。

「『花の日』とは、キリスト教の行事の一つで、花や人など万物に命を与えて守ってくださる神様に感謝をし、隣人愛の心で日頃からお世話になっている地域の方々にも感謝の気持ちを伝える日です。1856年6月第二日曜日にアメリカの教会で花を飾る子ども礼拝が行われたことが起源とされています。それがアメリカのメソジスト教会(※)で子どもの日と結びついて現在の花の日となり、キリスト教伝道とともに日本にも伝わったと言われています」と中村謙一チャプレンは話します。

教会では『花の日』は6月の第二日曜日となりますが、聖学院小学校では毎年その前後に行っています。午前中はチャペルで礼拝を捧げ、午後には、5・6年生からなる宗教委員会の児童たちが学校を代表して、区役所や教会、医院やこどもクリニック、高齢者集合住宅や商店街など、地域を支える方々を訪問します。そして日頃からお世話になっていることへの感謝の気持ちを丁寧な言葉で伝え、それが書かれたメッセージカードとともに、持参した花束を渡します。

このコロナ禍で訪問ができない年が続きましたが、今年は4年ぶりに訪問することができました。医院やこどもクリニックへの訪問では、児童たちが来てくれたことを大変喜び、記念写真を撮らせてほしいとおっしゃる方もいたそうです。児童たちは『花の日』を通して、感謝されることを体験し、自分が役に立てたことで自信を持てるようになります。中村チャプレンは「イエス・キリストは自身が生活をしたその地域に根差し、隣人を愛して人々を助けました。児童たちも隣人である地域の方々を助けることに関心を持ち、励ますことの喜びを『花の日』の体験を通して知ることができるのです」と語ります。

一般的に私立小学校は公立小学校とは異なり、地域との関わりがむずかしいとされています。その中にあって聖学院小学校はミッションスクールらしいかたちで地域との関わりを持ち、地域を愛する心、郷土愛を育んでいます。

※キリスト教のプロテスタント諸教派の一つ。

『花の日』の意味


「『花の日』は、心の美しさを大切にする日です。花をめでるだけではありません。神様に用いられて愛ある行いをすれば、花のように美しい人生になるということです。」と中村チャプレン。聖学院小学校の児童たちは心の中の花を一人ひとり大切に育てているのです。

写真はいつも給食を作ってくれているアイコーメディカルの方々。感謝の気持ちを伝えます。校内の方々にも感謝の気持ちは忘れません。

聖学院小学校