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【NEWS LETTER №284】& Talk 原点から未来へ(1/2)

ーー聖学院創立120周年へ向けてーー
1903年、現在の文京区本郷の地に誕生した神学校から聖学院の歩みは始まりました。
“神を仰ぎ 人に仕う”この建学の精神を土台に真理を探究すること、神と人間を知ること、社会に貢献することを目指す歩みは、決して平坦なものではありませんでした。
社会から求められる学びへの期待も大きく変化する中で、12月号では、2023年に120周年を迎える聖学院教育の原点とこれからのビジョンについて考えてみたいと思います。

鼎談 村瀬 天出夫 × 清水 広幸 × 今村 明里

ただのマイルストーンではなく立ち止まり軌跡から学ぶ。
周年行事にはそういった意味があります。
これまでの道が正しかったとわかれば、 確信をもってこの先の一歩も踏み出していけます。


2023年に学校法人聖学院創立120周年を迎えるにあたり、法人内では周年行事の準備を進める120周年記念事業実行委員会が発足しています。委員会ではどういうことが話し合われ、どんな周年行事になるのでしょうか。また委員会を通じて思いを馳せたことや、聖学院の軌跡、未来について120周年委員であり、聖学院の卒業生でもある3名にお話をうかがいました。お集まりいただいたのは委員長であり理事長室会議委員でもある聖学院中高副校長の清水広幸先生、聖学院大学人文学部欧米文化学科の村瀬天出夫先生、聖学院小学校・幼稚園事務室の今村明里さんです。

■教職員一体となって進める120周年

ーー120周年委員会とは、どのような組織ですか?

清水 学校法人聖学院の120周年を、どのように迎えるかを話し合う委員会です。法人が決めて各校が実行するという上意下達ではなく、各校各園みんなが主体でありみんなで祝うということを重視しています。そのため、法人の委員に加え、大学から小学校、幼稚園に至るまでの教員、職員、それぞれの代表1名ずつが参加し、計20名で構成されています。

村瀬 今は施策の具体的なアイデア出しを行っている段階です。Google Jamboard(※1)を使い、委員は各自のデバイスからアイデアを出し合います。付箋が次々と貼られ、まさに主体的で自由闊達なディスカッションが行われています。

清水 まず記念礼拝をきちんと執り行うことが決まっています。2023年10月28日に大学のチャペルで全教職員参加で捧げられます。大学のチャペルには今パイプオルガンの導入が進められていて、その完成時期にも重なるため、パイプオルガンによる音楽会も開催します。その前後の日程で、今度は各校、各園で子どもたちが中心となって記念礼拝を行うことを予定しています。

今村 小学校でも、子どもたちがハンドベルを披露する案が出ています。

ーー120周年を象徴するロゴマークが決まりました。ロゴ決定までの経緯を教えてください。


村瀬 ロゴ決定までには様々な案が出ました。ぶどうの木をモチーフにし、その実が各校のスクールカラーになっている案や120周年の文字だけというストレートにメッセージを伝える案などもありました。デザイン会社の方にもいろいろな案を作っていただきました。その上で「みんな聖学院である」ということを象徴的に伝えられる案としてこのロゴに決まりました。  ロゴについては、立ち上げ予定の120周年のHPや広報物、郵便物等に使っていきます。またアイデア段階ですが、様々な人が見て使っていただけるトートバックやマグカップなど記念グッズに展開していくことも考えています。私たちだけではなく、卒業生やこれから卒業生になる在校生、保護者の皆さまに120周年を迎えたことを覚えていただくことが大事だと思っています。

清水 120周年委員会の活動を通じて、聖学院は教員も職員も垣根がないということを感じました。何かについて委員全員で考えた時に、20人の教職員からたくさん意見が出てきました。その様子を見ていて立場は違えど聖学院への想いはみんな同じで、私たちの法人には素晴らしい教員、職員が大勢いるんだと改めて感じました。

 

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