〔卒業生を尋ねて〕歩む人たち_坂元 周 さん（聖学院中学校・高等学校 卒業）

●坂元 周（さかもと しゅう）: 聖学院中学校・高等学校卒業生
TBWA＼HAKUHODO ビジネスプロデュース部所属 Business Producer 　 
東海大学 体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科 卒業 
大学卒業後は株式会社テー・オー・ダブリュー（TOW）に入社 
Yahoo!(ヤフー株式会社)に5年間勤務の後、現職

坂元さんが大学在学中に、東海大学の卒業生である原辰徳監督と菅野投手の講演会があり、当時、映像制作などを行っていた坂元さんのもとに、その講演会のアタック映像（イベントのオープニング時に使われる映像）を制作するというチャンスが訪れました。当日、3，000名のお客さんで満席になった講堂で、坂元さんが制作した映像が放映されました。自分の作った映像で会場が湧き上がる光景を見たときに、なんとも形容し難い気持ちよさ、高揚感を感じ、これで生きていくのはめちゃめちゃ楽しいのではないかと思ったそうです。そしてこの体験が坂元さんの仕事の原点となりました。 

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大学卒業後はイベント制作などを手がける制作会社に就職します。そこで広告業界のいろはを学びました。そしてヤフーに転職。日本トップクラスのIT企業で5年間勤務をしたのち、現在はTBWA＼HAKUHODOという総合広告会社のビジネスプロデュース部に勤務し、企業のブランディング施策やデジタルマーケティング、戦略まわりの提案を行っています。 

今年、1ヶ月半の海外旅行を体験。10カ国、18都市を訪問し、たくさんの学びを得たそうです。 

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坂元さんの聖学院観をうかがいました。聖学院中高の生徒は、独特の聖学院らしさがあり、制服を見なくても聖学院の生徒であることがわかるのだと言います。そして聖学院中高は生徒の聖学院らしさを、決して否定せず、壊すことなく、そのまま卒業させてくれます。それはつまり、生徒たちのオンリーワンを先生たちが本当に大事にしてくれているということです。坂元さん自身のオンリーワンは何なのかと質問したところ、「わがまま」という答えが返ってきました。それは自分勝手で、人に迷惑をかけるという意味のわがままではなくて、「やりたいことをやる」ということ、チャレンジしたい自分の熱意を何より大切にして、一度しかない人生を有意義に生きるということです。そして、坂元さんは、現在の会社でクリエイティブな環境を楽しみ、いずれ、面白い人たちを集めて「マイチーム」を作りたいというビジョンを語ってくれました。