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糸魚川農村体験学習ー聖学院ならではの学びを農村でー

聖学院中学校の3泊4日を旅する体験学習はたいへんユニークです。神社、仏閣など歴史的な観光スポットの見学を修学旅行の目的とする学校が一般的だと思いますが、聖学院では田植えなどの農作業を手伝い、農村での生活を体験します。

糸魚川農村体験は35年間行われていますが、この体験学習を導入した考えの一つに、普段食べているお米の作り方を知って欲しいという思いがあったと言います。1番の特色は旅館やホテルに宿泊するのではなく、糸魚川の農村のご家庭にホームステイをすることです。短期間でもホームステイをさせていただくことによって親しみの感情が生まれます。ありがたいことに、糸魚川の方々にとって、聖学院は特別な存在であり、聖学院の生徒にとっても糸魚川は特別な場所となっていきます。そのため、糸魚川の農村の課題は決して他人事ではなく、生徒たちは自分たちの親しい人たちの問題として捉えることができます。


傷があったり、色が悪かったり、大きさや形が標準的でない野菜などの作物は、規格外品として扱われて、市場に流通しません。家庭で消費するか、仲間内に配るなどして消費をしています。農村の高齢化、過疎化は深刻な問題です。過疎化で村に人がいなくなると地元で作物を消費する人がいなくなります。農業は重労働であるに関わらず、収入が伴わないために担い手が育ちません。そのため生産量も減り、ちょうど良いのではと考えるかもしれませんが、視野を広げると課題の本質が見えてきます。2019年時点での日本の食料自給率は38%で、60%以上を海外からの輸入に依存しています。この先さらに食料自給率は低下していくでしょう。食を支える重要な農業を、非効率だからと言って、他国に押し付けている現状になっていないでしょうか?

 


今年は5月の農村体験学習が実施できませんでした。糸魚川に行きたかった思いを中3生たちがスケッチブックリレーの動画にして表現しました。動画は11/2、3のオンライン記念祭にて配信されました。

糸魚川農村体験に参加した2019年の中3生は、糸魚川の魅力を伝えるガイドブックをクラウドファンディングで資金を集めて自主的に制作しました。日本語版と英語版があります。

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