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【ASF NEWS №61】共に歩む人_松本 祐子 先生-聖学院大学-

  • PROFILE

聖学院大学人文学部子ども教育学科教授。1993年に女子聖学院短期大学の専任教員に就任して以来、30年上尾キャンパスに勤続。児童文学作家でもあり、『リューンノールの庭』『魔女は真昼に夢を織る』などの著書がある。 

好きなことを見つけて、喜びのある人生を

ーーゼミの卒業生からお手紙をいただきました。まずはゼミについて教えてください。 

私の「児童文学」ゼミでは言葉や物語を学びます。句会や読書会、ブックトークや国語の模擬授業などを通して言葉や物語を多角的に考え、全員で活発に議論します。 

ーー「松本先生の言葉や姿は、今も私の支えです。」とのこと、うれしい言葉ですね。 

学生には楽しいと思うことには意味がある、ということを伝えたいと思っています。そもそも児童文学というのは子どもを楽しませて「生きるって楽しいね」と感じてもらうためにあるのではないでしょうか。さらに年齢を重ねてからも人生を楽しんでほしい。私自身がそのことを体現し、学生に伝えていけたらと願っています。 

ーー他にも卒業生との思い出があれば教えてください。 

女子聖学院短期大学(※「共に歩む人_渡辺 正人 先生参照)(以下、短大)英文科時代から長年担当している「英米児童文学」は、多くの学生たちが受講してくれたと思います。また、教員の私にファッションやメイクについて厳しく「指導」してくれた学生もいました。 

ーー短大のお話が出ましたが、聖学院の今でも変わらないところなどはあるでしょうか? 

「人柄の良さ」でしょうか。聖学院はアットホームで、「私の居場所だ」と思えます。 

ーー卒業生との思い出が沢山あるのですね。最後に卒業生へメッセージをお願いします。 

「楽しく」生きてほしいですね。享楽的にという意味でなく「生きるのが楽しい」という気持ちが持てたら、本当に幸せだからです。人は同じ環境にいても気持ち次第で幸不幸が分かれると思います。そんな時「好きなことがある」というのは支えになるのではないでしょうか。小さなことでも、好きなことを見つけて喜びのある人生を送ってもらえたらと思います。 

(取材日/2023年5月)


卒業生から松本先生への手紙[安井 彩乃 さん]

 教員生活5年目になりますが、今も大学時代がなつかしく思い出されます。私がゼミで『わらぐつの中の神様』の模擬授業を行った時、「先生自身が教材を好きだという事実は、子どもに教える上で大切なことですね」と言ってくださいましたね。また、「学生に分かるように伝えられないのは教師の責任」と言いながら、研究室で熱心に教材研究をされていたことも印象的でした。 

 松本先生の言葉や姿は、今も私の支えです。不易流行を重んじながら、常に新しい自分でいられるよう、私も努力を続けていきます。

お手紙をくれた卒業生の代からのメッセージカード。今でも松本先生の研究室にきちんと飾られています。

ゼミ生たちとおでかけのアルバム。最近は遠出の旅行は難しくなりましたが、卒業祝いの食事会など企画します。 


聖学院大学 公式サイト 共に歩む人_渡辺 正人 先生