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【ASF NEWS №61】共に歩む人_国府田 郁絵 先生-聖学院みどり幼稚園-

  • PROFILE

聖学院みどり幼稚園主幹。2001年3月に聖学院大学を卒業後、聖学院みどり幼稚園に勤務し2022年4月より主幹。保育者や親である大人が、子どもを真ん中に考えながらその育ちを支えていけるよう、日々の生活を大切にした保育を目指しています。 

人生の最初の3年間を一緒に過ごせる、保育者は豊かな仕事です

ーー国府田先生に卒業生の小島さんからお手紙が届きました。小島さんとの思い出について教えてください。 

当時私は新任1年目で、年中に小島さんがいました。彼女は自分の気持ちを言葉にすることや、気持ちを切り替えていくことが少し苦手なところがありました。手紙に書いてあるトイレットペーパーの芯で大量のバナナを工作する、という遊びを毎日繰り返す様子に困惑したことも覚えています。保育者になりたての私には、先生が引っ張っていくものという気負いがありましたが、彼女には全く通用しませんでした。あまりにうまくいかないので、私はそんな気負いは不要で、その子がどうしたいのか、どう成長していくのかを見て寄り添うことが大切なのではないかと感じるようになりました。新任1年目にそういう感覚を得られたのは彼女との出会いのおかげです。 

ーー保育者の仕事のやりがいはどんなところにありますか? 

昨年12月に彼女が受洗した時、幼稚園としてお祝いのメッセージとプレゼントを贈りました。すると翌日彼女が返事をくれました。卒園後初めてのメッセージです。彼女の在園当時、私はまだ経験が浅かったので、関係を築けていたか不安でした。しかし彼女から「こういうことがありました。こういうふうに覚えています」と言ってもらえてとてもうれしかったです。バナナをいっぱい作っていた子がイギリスの大学院に留学するなんて当時からは想像もできなかったことです。私たちが関わるのは長くて3年ですが、子どもたちの人生の最初の時期を一緒に過ごせて、保育者というのはとても豊かな仕事だなと思っています。 

ーー最後に卒園生の皆さんに向けてメッセージをお願いします。 

いつでも遊びにいらしてください。卒園生がみどり幼稚園の空気を吸って、活力を得て、また社会に戻っていける、そういう場であり続けたいと思っています。 

(取材日/2023年5月)


卒業生から国府田先生への手紙[小島 早惠 さん]

少し汗ばむ季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。03年卒で、先生には「はくちょう組」でお世話になりました小島早惠です。早いもので、先生の新卒1年目の年齢をとうに超えてしまいました。先日、部屋を掃除していたらはくちょう組時代の連絡帳を見つけました。その連絡帳のコメント欄を読むと、幼稚園生活が昨日のことのように思い出されます。先生は聖書にも書かれている一人ひとりの賜物を大事にしてくださる素晴らしい先生だったと思います。自己主張が強く、頑固な性格でトイレットペーパーの芯でバナナを大量に生産して先生を困らせることも多々あったかと思います。ですが、先生がそれを賜物として生かしていただいたおかげで今の私があると思っております。みどり幼稚園で育むことができた賜物を大事にし続けることができた結果、昨年12月には受洗をしてイエス様の弟子となることができました。また、私生活では今年9月よりイギリスの大学院に留学できることになりました。最後に、先生の記念すべき新卒1年目のクラス園児になれたことを神様に感謝します。先生をはじめみどり幼稚園の教職員の方、園児の方、園児のご家族の上にいつまでも神様の祝福がありますことをお祈りしております。 

在園当時の小島さん。誕生会でお母さんと一緒に撮影したものです。

みどり幼稚園恒例のバザー。今年から聖学院大学のヴェリタス祭にブースとして出展することを計画中です。


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