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女子聖学院中高TOPICS

〔卒業生教員紹介〕歩む人たち_小島 さなえ 先生(女子聖学院中学校・高等学校 卒業)

●小島 さなえ (こじま さなえ) : 数学科教諭。高校2年生担任。華道部顧問。津田塾大学学芸学部情報数理科学科卒業。2010年4月、女子聖学院中高就任。


女子聖学院という環境の中で出会えたことを大切にしたい

数学科の教員である小島さなえ先生は、高校1年生で数学に興味を持ち、高校2年生からのクラス分けでは理系クラスを選択しました。理科や数学が好きな個性的な生徒が集まったとても楽しいクラスだったと言います。合唱コンクールは今でも女子聖学院らしさを象徴する行事の一つですが、小島先生にとって在学中の一番の思い出はその合唱コンクールだそうです。合唱コンクールは課題曲と自由曲を歌います。小島先生の理系クラスは、指揮者の生徒の提案で、自由曲として伴奏のないアカペラの曲を選びました。これは当時たいへんな冒険でしたが、先生や他のクラスの生徒を驚かせようと、演出にも凝って、もちろん歌もしっかり練習をして本番に臨みました。発表が終わると拍手とともにどよめきまでわき起こり優勝を確信したと言います。しかし残念ながら結果は特別賞でした。「新しいチャレンジは簡単には理解されないものだよ」と当時の担任の藤原博伸先生に励まされて、しかし、翌年には同じ仲間たちと見事優勝することができました。

数学の面白さに気づいたのは、高校3年間数学を教えてくれた鎌塚千絵先生のおかげで、鎌塚先生の出身校でもある津田塾大学へ進学し情報科学と数学を学びました。教員をめざしたきっかけは、一緒に勉強をしていた同級生に数学を教えたときの「コジのおかげでわかるようになった」と褒められ、感謝された経験だと言います。何もできないと思っていた自分でも、教育という仕事を通して誰かの役に立てることに気づきました。「自分の後輩でもある生徒たちがどんな未来を描くのか、そしてそれを手助けすることが自分の仕事ならなんて幸せなことだろう」と笑顔で語る小島先生の「女子聖学院という環境の中で出会えたことを大切にしたい」という言葉がとても印象的でした。

華道部

  • もっと詳しい小島先生の取材記事をnoteで近日公開予定です。