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〔卒業生教員紹介〕歩む人たち_宮 聡 先生(聖学院中学校・高等学校 卒業)

●宮 聡 (みや さとし) : 数学科教諭。学年主任(中学3年生)。 日本大学大学院総合基礎科学研究科博士前課程修了。2005年4月、聖学院中高就任。聖学院中高第92回卒業。


数学が苦手な生徒たちにも、 少しでもその楽しさを知ってもらいたい

聖学院中学校で数学の授業を担当する宮聡先生。数学の教員になることを心に決めて数学科のある大学へ進学、大学院博士課程前期まで修了している宮先生ですが、意外なことに数学が苦手だった時代があったと言います。中学校で急に難しくなった数学に、中学入学当初はだいぶ苦戦しました。しかし、小学校時代に出会った先生の影響から小学校の先生になる夢をめざしていたため、数学が苦手とは言っていられませんでした。地道に勉強に励んだ結果、だんだんと成績があがり、そして数学への自信を確固たるものにする「テストで100点を取る」というできごとが高校1年生のときに起こりました。

授業と社会とのつながりが理解できないと「数学は実社会で役に立たない」という意見になりがちですが、例えばGPSに連立方程式が使われていることや、デザインや建築などに黄金比が使われていることなど、実は数学は生活の中で大いに活用されています。宮先生が日頃、数学に関するニュースやテレビ番組を欠かさずチェックしているのは、自分自身の数学への興味によるところも大きいですが、数学への関心を高めるような話を授業の中で生徒たちにしたいという気持ちがあります。

教員として、いつまでも生徒たちと直接関われる立場でいることが宮先生のビジョンであり、個人的には学級経営や生徒指導を重視していきたいと言います。強いリーダーシップで引っ張っていくよりも周りの人を背後からフォローすることを大切にしている宮先生。先生の授業を受けた生徒が、教員になる夢を追ってくれたら本当に素敵なことだと思います。
「来年、2年前に聖学院中高を卒業した生徒が数学の教育実習に来ます」とうれしそうに教えてくれました。

鉄道研究部

  • もっと詳しい宮 先生の取材記事をnoteで近日公開予定です。