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FOCUS リーダーズメッセージ_聖学院大学

希望を抱いて

新学期の授業がオンラインで開始されました。5月下旬に首都圏でも緊急事態宣言・自粛の解除がなされました。
しかしなお新型コロナウイルスについては細心の注意が求められます。学生の皆さんには、キャンパス再開のときまでは、どうかご自身の健康と安全を優先して授業に集中してください。

新型コロナウイルスによる事態の根本的な終焉にはなお少し時間がかかるでしょう。
大学では、今後の事態の変化に即応しつつ6月中旬には、春学期後期そして秋学期の授業や催しのあり方を決めていきます。

緊急事態宣言は、歴然とした効果がありましたが、人との接触を避けよという事態は、他者との間柄を生きている人間の本来的あり方を毀損しかねないものでもあります。
関係的存在という人間の本来的あり方とは何かを反省的に考えさせる好機でもありました。

学びも、教師及び仲間とともに学ぶという関係的意味と、他方で、学んだことを一人で考え深めるという個人的側面とがあります。
オンライン授業も対面授業とはその形は異なりますが、その両側面をもっており、その意味では、対面授業と変わりはないといえます。

教員との共同作業であるという点は対面授業以上の意味をもつ部分もあり、キャンパス再開後の授業のあり方に、また私たちの学びのあり方に大いに益する部分もあるはずです。

今回の事態は、現象としてまさにグローバルな問題でありますが、単にグローバリズムがもたらした厄災とみなすことや、原因を地域の特性に帰し、国籍や人種の差別を助長するようなことは、わたしたちの勝利を遠ざけ、大変危険なことであります。

その解決にはグローバルな協力関係が是非とも必要であり、グローバルな視点とローカルな視点との協力なしには、克服できません。
この事態を皆さんとともに、正しく希望を抱きつつ克服していきたいと思います。
(原稿執筆/2020年5月25日)

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清水 正之 学長

1947年横浜市生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業後、同大学院人文科学研究科倫理学専攻修士課程修了。同博士課程単位取得退学。博士(人文科学)。
2008年聖学院大学人文学部教授に就任。
2015年聖学院大学学長に就任。2017年学校法人聖学院理事長に就任。