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バードコール(鳥笛)とは、鳥の鳴き声に似せた音を出して鳥を呼ぶ古来よりの道具で、様々な形や種類があります。その歴史はとても古く、日本では縄文時代にはすでに鳥笛が存在していました。

自然の中で人間と鳥類(恐竜/獣脚類の直接の子孫でもあります)がつながり合うための道具で、本来は狩猟用の道具ですが、現在ではバードウォッチングなどで自然の中で鳥と触れ合うためにも多く使われています。

この「SEIGバードコール」は、昔も今も、そして未来も変わらずに使用していきたい原材料としての木材*¹と、近現代を象徴する金属製のボルト(丸い目の形をした「Eye Bolt/アイボルト」:通常とても重い物や機械を吊り上げる金具として使われます)を組み合わせたとてもシンプルな構造です。その木材「コナラ」につながれている金具のボルトをねじって回すことで、電気などを使わずに摩擦のみで美しい音色(鳥の鳴き声)が出る仕組みになっていて、微妙な力の加減により様々な音色を出すこともできます。

木の表面には現代技術のレーザーで鳥の絵とSEIGのロゴが刻印され、そしてこれも古代から素材として人々に使われてきている革ひも*²をボルトに通してペンダントにしています。

このことから、このバードコールは、古代から使われてきている木材と革の素材が、現代の装飾技術と金属の目を通してつながれているとも言えて、聖学院が全法人をあげて取り組んでいるSDGsの様々な課題の中で「環境」について考えるうえでも、とても興味深い素材の組み合わせではないでしょうか。

使い方は こちら の動画からご覧いただけます

バードコールは、人間が作った(音を出す)楽器でもありますので、場所や時間、季節などを気にせずに使い過ぎると、かえって周りの人たちや鳥への迷惑にもなってしまいますから、環境にも十分に気を配りながら楽しんでください。

※音が出にくくなった場合は松脂(マツヤニ)の粉や、黒板用のチョークの粉などを金具に付けると、音色が元にもどります。


*¹ 木材「コナラ」はこのバードコールを制作した「川越いもの子作業所」が位置する埼玉県川越市(聖学院大学が位置する上尾市の隣接市)近隣の三富地域の平地林ものを使用しています。
江戸時代初期、川越藩主の松平信綱が武蔵野の地に川越街道を整備する際に開拓し、コナラやクヌギなどが植林されて以来、人々はこの平地林を里山として定期的に整備し、その落ち葉の堆肥を使った循環型農法で、地域を代表する「さつまいも」や野菜などの栽培を行い、その木々も生活用の炭や家の材木などに利用され、里山は日々の生活に必要不可欠な資源を提供してきました。【この武蔵野の落葉堆肥農法は2023年7月、国連食糧農業機関(FAO)により「武蔵野の落ち葉堆肥農法」として「世界農業遺産」に認定されました】
しかし現代では薪炭を大量に消費することはなくなり、家屋用の材木なども多くが海外から安く輸入されるようになり、昔からの雑木林は放置されがちになってきています。
特にコナラは、整備されずにいると、大量な「ナラ枯れ」を引き起こす「ナラ菌」を運ぶ「カシナガ」という虫の温床となってしまい、その枯れた多くのナラは地域の生態系に大きな影響を及ぼす結果になってしまいますので、定期的な伐採などの整備が必用となってきています。

*² 無着色で無処理の革ひもの特性上、最初は粉のようなものが出ますが、自然になくなっていき、使い込むほどに風合いが増してきます。

資料参考:
300年の歴史を誇る「三富地域」- 埼玉県
武蔵野の落ち葉堆肥農法が「世界農業遺産」に認定されました – 埼玉県
埼玉県武蔵野地域が世界農業遺産に認定- 川越市
かわごえ環境ネット
 
 

 

 

 

 

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