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【ASF NEWS №61】共に歩む人_生田 直子 先生 – 聖学院中学校・高等学校 –

●PROFILE

生田 直子(いくた なおこ)
理科教諭、進路指導副部長。
日本大学文理学部卒業、名古屋大学大学院理学研究科大気水圏科学専攻修了。
1991年4月、聖学院中高入職。

卒業生から生田先生への手紙

 私は高校からの外部生クラスで、生田先生との出会いは、先生が初担任を受け持った1年B組でした。入学当初、私たち生徒も緊張していましたが、初担任ということもあり先生も張り切っていた半面、少し緊張もしていたように思います。私はB組の組長でクラスをまとめる立場だったため、先生とは毎週放課後によく話し合いをしましたね。クラスに何か問題はないか、悩み事を抱えている生徒はいないか、また生徒たちの関係性など、個性的な生徒も多かったので先生も多々苦労したのではないかと思いますが、私にはクラスや生徒一人ひとりを大切にする先生の熱心さが今でも忘れられません。体育祭の時には、学年優勝に向けてクラスが一致団結をしました。先生も我がクラスを優勝させようと一生懸命応援をしてくれました。ちょっと力を抜いている生徒を見つけるや否や、黄色い声援とは程遠い「〇〇、もっと力入れて走れ~」という鼓舞だったと記憶しています。

何事に対してもやるとなったら本気を出してやる

ーー生田先生の初担任クラスの卒業生からお手紙をいただきました。当時のお話などお聞かせいただけますか?

私が聖学院中高で初めて担任を持ったのは1993年の高校1年生のクラスでした。2年生の1月から産休と育休で休んでいるので、実際は2年も担任することができなかったのに、こうして手紙をいただくことをとてもうれしく思います。当時は高校からの入学組があって、その内の1クラスを私が担任しました。彼らは新入生で私も初担任。教員と生徒というよりも一緒にクラスを作っていく仲間、同士であるという意識があり、彼らもそう感じてくれていたのだと思います。このクラスに限らずですが、組長、副組長とは毎週必ずミーティングの場を持つようにしました。良いクラスにするためには、教員の視点だけでなく、生徒同士の視点が必要です。そして生徒に責任と裁量を与えることで、自主性が育まれます。

ーー体育祭が卒業生の印象に残っているようですが、「応援」というより「鼓舞」というのが生田先生らしいと思いました。

体育祭では「私のクラスは勝つと決まっているから」とあらかじめ生徒に話しました。私は常に本気で勝ちにいっていましたし、生徒たちは優勝するために一丸となりました。しっかりと戦略も練りました。何事に対してもやるとなったら本気を出してやる、徹底してやる、やり抜く、楽しむ、というのが、いつも私が生徒たちに言ってきたことです。体育祭に限らず記念祭やその他の行事にも全力で取り組んでくれていました。

ーー最後に手紙の卒業生を含む卒業生のみなさんに向けて一言メッセージをお願いします。

「出る杭は打たれる」と言いますが、出過ぎた杭は打たれません。打たれないくらい高い杭になれば良いのです。しかし決して、愛と感謝を忘れてはいけません。愛と感謝を持ち、出る杭になる!そして、徹底的にやる!卒業生のみなさんは私の誇りです。みなさん一人ひとりの活躍を楽しみにしています。

(取材日/2023年5月)

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