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聖学院 防災エコプロジェクト /聖学院中学校・高等学校 focus

「任せろ!救い隊」の進行をする黒沼さん(左)と企画立案のプレゼンをする北村さん(右)

災害シミュレーション体験イベントで自分たちに何ができるかを考える

聖学院教育デザイン開発センター SDGs・ESD教育デザインユニット(※)の1stステージとして『聖学院 防災エコプロジェクト』が計画され、聖学院中高、女子聖学院中高の生徒から約100名の有志メンバーが集まりました。プロジェクトは9月下旬にキックオフし、実施内容決定のためのプレゼンテーションなどを経て、12月23日(木)には生徒たちが企画したプログラムを実施するイベント『防災エコキャンプ』が開催されました。

※聖学院教育デザイン開発センター SDGs・ESD教育デザインユニット=聖学院中高、女子聖学院中高、聖学院小学校が連携して聖学院の強みを高めようとする組織。SDGs・ESD教育デザインユニットの他、英語・グローバル教育デザインユニット、ICT活用教育デザインユニットがある。

高校2年生の黒沼七音さんは、「協働で何かをつくり上げていくこと」に強い関心を持っています。特にプロジェクトの「誰一人取り残さない」というコンセプトに共感して参加しました。中学時代の演劇の経験を活かして企画・実施したのは、救助・看護のシーンをシミュレーションし、エチュード(アドリブ劇)で再現する「任せろ!救い隊」というプログラム。次回(3月)の防災エコキャンプは聖学院小学校の児童も参加しますが、中高生が小学生に教えるということではなくて、小学生に自分たちで考えて欲しいという思いから、アウトプット中心のプログラムにしたのだそうです。プロジェクトが楽しいのはアイデアが受け入れられるから。生徒の意欲を優先し、チャレンジする活動を応援してくれる聖学院の環境は恵まれていると感じていると感想を語ってくれました。

高校1年生の北村知慈さんは、困っている人を減らしたいという気持ちを常に持っていて、パラスポーツ応援プロジェクトにも参加していました。防災は重要だと思いながら何もできていないと感じていたため、防災エコプロジェクトへの参加は良い機会だったと言います。今回のプロジェクトで一番大切にしたことは「工夫」。防災時の避難所生活は大きなストレスがあることが想像できますが、工夫によってそれを軽減したいと考えました。そして、備蓄食品の乾パンを、工夫によって美味しく、楽しく食べる「防災食・エコクッキング」のプログラムを実施しました。北村さんの活動の動機づけは「おもしろい」と思うこと。「おもしろい」という感情が科学や学問を発展させると思うので、その感覚を大切にしていきたいと話してくれました。

防災エコキャンプ
「情報収集・防災マップ」「災害脱出」「救助・看護」「防災食・エコクッキング」「避難所生活・防災エコグッズ」の5つをテーマに、生徒たちが企画した体験型のプログラムを実施するイベント。プロジェクトメンバーは、参加者がE(経験)A(気づき)T(知識、技術)を得られることを意識して企画づくりを行っています。防災エコキャンプについてはこちらもご覧ください。