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FOCUS_研究支援交流・出版会事務課

菊池美紀さんのお仕事
●STAFF 5名 ●オフィス 聖学院大学 ディサイプル館 2F

研究者にとって今何が必要かを考える研究事務

大学の教員には研究者としての側面と教育者としての側面があります。その研究者としての側面を広範囲にサポートしているのが「研究支援交流・出版会事務課」です。名前が長いこともあり、異動するまでこの部署が何をする部署かよくわからないと思っていたという課長の菊池美紀さんに、部署の役割とこれからの展望を伺いました。

「役割としては、聖学院大学総合研究所(以下総合研究所)の事務、教員の研究支援、総合研究所の補助活動の3つがあります。総合研究所の事務は、研究所の研究会・講演会等の運営・広報と、論文をまとめた『聖学院大学総合研究所紀要』の発行などです。研究支援は、研究そのものには関わらない周辺事務を担当しています。現状、代表的な業務が競争的資金※の申請と執行のお手伝いです。補助活動とは、駒込の聖学院キッズ・イングリッシュや心理相談 グリーフケア・ルームなどの活動の支援です。また出版会として書籍も出版しています。校閲校正、装丁手配、書店営業まで行います。

今、注力したいと思っているのが研究支援です。資金面に偏りがちだった研究支援を、本当に先生方に求められる支援とは何か、という観点から見直そうとしています。まずは研究室訪問や新任の教員へのアナウンスを通して、私たちも先生方にどんなニーズがあるかを把握したいです。また、『研究環境改善プロジェクト』のメンバーに加えていただいたので、来年度から育児中の研究者に対する助成制度ができないか検討してもらっている所です。具体的には研究のための出張を対象とする補助を提案しました。私も育児中なのですが、泊まりがけの出張は行きにくいと感じてしまいます。研究のためにどうしても必要な出張があるときに、それを支える制度があるだけで全然違うと思います。シニア研究者に対しても何か出来ないかと考案中です。

本学は教員が、教育に多くの時間を使う大学です。だからこそ研究をしようとしている教員のサポートとなるご提案をしていきたいと思っています。大学の教育は、研究があってのものだと思います。そこを維持していただくためにやれる事をやっていきたいです。」                      (取材日/2020年1月)

※研究機関や研究者から研究課題を公募し、第三者による審査を経て優れた課題に分配される研究資金。
(出展:朝日新聞デジタル コトバンク 競争的資金 デジタル大辞泉の解説)