理事長メッセージ

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清水正之Shimizu Msayuki

PROFILE

  • 1947年横浜市生まれ 東京大学文学部倫理学科卒業後、同大学院人文科学研究科倫理学専攻修士課程修了
  • 同博士課程単位取得退学。博士(人文科学)
  • 2008年聖学院大学人文学部教授に就任
  • 2015年聖学院大学学長に就任。2017年学校法人聖学院理事長に就任

MESSAGE

2018年に中長期ビジョンを策定してから2年が過ぎました。 これまでは「神を仰ぎ 人に仕う」という精神のもと「誰一人取り残さない」世界の実現を目指し、SDGsやダイバーシティ&インクルージョンの理念を教育の現場に展開して参りました。昨年は中長期ビジョンをさらに一歩進めることができたと思っております。 中長期ビジョンは6つの経営アクションプランから成り立っています。①教育 ②財政 ③施設・設備 ④人材組織 ⑤ICT ⑥広報です。どれもが軌道に乗り始めています。

教育に関しては大学から幼稚園まで改めて建学の精神と教育理念を見直し、関係各位より一層理解を深めることができました。 財政に関しましても大学を筆頭に学院全体で大きく入学者数が増加し、一歩前に進む足がかりを得たと考えております。 施設設備に関しても聖学院中高、女子聖学院中高の体育館を検討する委員会を発足しました。また大学でも将来のキャンパスビジョンについての話し合いが始まっています。 組織は、学院発足以来初めてとなる大きな見直しを行い、より効率的に働ける体制で挑んでいます。一人ひとりが働きやすい職場を目指し、労働環境改善も行なっています。 教育現場での改善という意味で最も重要なのがICTです。「一人一台、いつでもどこでも学べる環境」を目指し、各校で電子黒板やタブレットの整備を進めています。 広報に関してはPRという観点を重視し、全学横断型の広報センターを設置しました。より戦略的に広報を展開できるようになり、学院外部はもちろん内部の組織間交流にも有効に機能しています。

そういった動きの中で、教職員の中から新しいプログラムやアイディアが次々出てきています。 象徴的なのは、21世紀型教育の実践を軸として、各校の連携を強め、総合学院として一貫教育を魅力ある特色とすべく立ち上げた「法人・教育デザインプロジェクト」です。これまで各校個別で行なっていた「SDGs」「英語教育」「ICT教育」の3テーマを聖学院中高、女子聖学院中高、聖学院小学校の駒込3校で一体となって行います。各校の優れた点を可視化しフィードバックすることによって、3つのテーマをより強化できます。小中高の教員間の交流も活性化しますし、まさに中長期ビジョンの理念に適ったプログラムです。

地域貢献とグローバル化というものも、引き続き中長期ビジョンの視野に入っています。 地域連携に関しては、大学を中心とした岩手県釜石市での支援活動があり、このボランティア活動が評価され釜石市長から表彰を受けています。 また小学校での英語教科化に伴い、大学が培ってきた小学校英語教育のノウハウを教育委員会を通して地元に還元しています。大学院心理福祉学研究科で公認心理師対応カリキュラムがスタートするのに伴って心理相談室を開設し、地域の方々の悩み事の相談に応じます。政治経済学科は市民向けのSDGs講演会を継続して行なっていて、たくさんの賛同の声をいただいてます。

グローバル化において語るべきは、何よりも留学生です。聖学院大学では多くの留学生を受け入れていて、かつその留学生が地域のお祭りに参加するなど、熱心に地域貢献の一翼を担ってくれています。 さらに今年度、台湾の長栄大学とダブルディグリー協定を結びました。4年間のうち2年間ずつ双方の大学に在籍することで両方の大学の学位が取れるというものです。 アメリカにもダブルディグリーの協定校はありますが、アジアにも協定校を持ったことによってグローバル化がさらに飛躍したと言えます。

聖学院中高と女子聖学院中高では、海外の大学進学者が増えています。その根底には、授業を通して触れた社会課題の解決に貢献したいという生徒たちの思いがあります。これは聖学院らしい進学理由だと思います。ここにも教育理念の見直しの成果が見られます。 幼稚園では最近、国内で増えつつある外国の文化をもつ子どもたちを積極的に受け入れています。そして文化の違いを受け入れる感受性を育んでいます。 中長期ビジョンのキーワードの一つとして教職協働があります。大学や学校が個性を持つためには教職員が1つのチームとなることが重要です。単に流行の言葉ではなく、聖学院らしい教職協働を追求していきたいと思っております。これは働き方の問題でもあり、同時に「神を仰ぎ 人に仕う」という他者への関わりを重視する理念でもあります。 教職協働が様々なプロジェクトの中で機能し始めています。よりよい学院を目指していくという一体感ができてきたと思います。中長期ビジョンの中間的な大きな成果です。

いつもASFを通して学院の新しい動きを見守ってくださっている保護者、卒業生、後援会の皆様そして教職員。聖学院は今確かな手応えを感じつつ新しいステージに向かっています。これもひとえに皆様のご理解ご支援あってのことと感謝しております。 今後とも奢ることなく教育改善、自己革新の努力を続けてまいりますので暖かく見守っていていただければ幸いです。時節柄ご健康に十分ご注意ください。

(2020年6月)

 

 

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