ボランティアvolunteer

聖学院大学

聖学院大学にはボランティア活動支援センターがあり、教員やコーディネーターらの支援のもとで学生たちがさまざまなボランティア活動を行っています。ボランティア活動支援センターはその活躍が認められて、2018年11月、厚生労働大臣のボランティア功労者表彰を受賞しました。 また、大学内でのボランティアの活性化を目指して組織された学生による「学生サポートメンバー(通称:サポメン)」も活躍しています。

1.ボランティア活動助成

ボランティア活動に取り組む学生を応援するために、大学同窓会と共催で活動への助成を実施しています。毎年、公開審査会を行って学生団体への助成を決定します。卒業生や地域の方々からの寄付からも支援されています。

2.主な学生団体のボランティア活動

①地域貢献活動

聖学院大学ボランティアアソシエーション GRACE【学友会所属団体】
学内における「キリスト教活動」を背後から支え「裏方」を通し、“大学の形成・地域・社会”の精神を担う重要な委員会です。 全学礼拝での奉仕・発展途上国の子供たちの支援、高齢者・養護施設の子どもたち・知的障碍者への奉仕を行っております。

若者の就労支援ネットワーク ムーミンの会【任意団体】
20~30歳代の引きこもりの方を対象に、人との関りを目的としたコミュニケーションセミナーの企画、実施を行っています。同年代の学生にしか理解できない悩みや不安を共有し合うことで人との関りへの不安をなくし、社会に出るきっかけづくりを行っています。

聖学院大学 防犯ボランティアチーム STOP!【地域連携団体】
埼玉県、上尾警察署にも正式に登録している防犯ボランティアチームです。週に一度、大学付近のパトロール活動を行っています。将来警察官や教員を目指している学生が中心となって活動を展開しており、今後は子ども達を対象とした、防犯意識向上のための防犯グッズ制作や防犯教室の実施なども計画しています。

Heart&Smile【任意団体】
児童教育と福祉を学ぶ学生が主体の団体で、上尾市を中心に様々な地域イベントに参加しています。「パラバルーン」や「ちぎり絵」、「魚釣り」、「ミニボーリング」といった手作りの遊びや身体を動かして楽しめるような遊びを用意し、乳幼児や高齢の方との交流を行っています。

empower【ゼミ団体】
フェアトレードの商品を購入して、大学の学園祭や上尾市のイベントなどに出展して販売をします。立場の弱い開発途上国で生産される原料や商品を適正な価格で購入することで、労働者や生産者の生活の改善と自立を促す支援を目指しています。

②被災地応援・復興支援

聖学院大学復興支援ボランティアチームSAVE【学友会所属団体】
東日本大震災の復興支援を目的に発足しました。年2~3回岩手県釜石市で実施する「復興支援ボランティアスタディツアー」の企画・運営や学園祭での被災地の物産販売、募金活動などを実施しています。8月に開催する「釜石よいさ」に参加する「よいさっ!プロジェクト」には聖学院中高の生徒も参加しています。

STEP【任意団体】
宮城県仙台市を中心に復興支援活動を展開しています。現地のニーズに応じて、農業支援や子ども達の学習支援、お茶っこサロンの開催、地元のお祭りの運営サポートなど、他大学と連携して活動を展開しています。

③学習支援活動

聖学院大学とさいたま市教育委員会と協定により2010年度より「教員を目指す学生による学生活動支援」を開始し、毎年さいたま市立小学校にアシスタントティーチャーとして派遣しています。

聖学院中学校・高等学校

聖学院中学校・高等学校は地域の方々へのあいさつ運動や町内会のゴミ拾い、交通安全週間での交差点旗振りなどを行っています。生徒たちは学校周辺の方々に守られると同時に町のお年寄りや小さな子どもたちを守る立場でもあります。良好な人間関係のもとで、思いやりの心を育てます。また夏休みには有志を募り、社会福祉法人でのワークキャンプを実施したり、聖学院大学と一緒に釜石の復興支援ボランティアに参加するなどしており、生徒会や部活動、そして授業を通して様々なボランティア活動、地域貢献活動を実施しています。

1.タイ国際ボランティア

タイ山岳民族の村をめぐるスタディツアーの企画をしていたピパット・チャイスリン氏(故人)の呼びかけに聖学院中高の前校長の戸邉治朗先生、麗澤大学名誉教授の竹原茂先生が応じて「メーコック・ファーム・プロジェクト」が立ち上がりました。かつてタイ北部の山岳地帯はケシの大生産地であり麻薬汚染と貧困が深刻な社会問題でした。麻薬中毒の治療とリハビリテーション、農業技術指導による支援からスタートし、やがて子どもたちを支援するプロジェクトとなり、2003年にタイ政府より財団法人として認可され「メーコック財団」となりました。 聖学院中高のタイ研修旅行は「メーコック・ファーム・プロジェクト」の発足時から続けられており、現地の子供たちとの交流や社会奉仕活動を行っています。

2.パラスポーツ応援プロジェクト

女子聖学院中高と合同で2017年9月に「パラスポーツ映像制作プロジェクト」が始動しました。現在は3rdステージに進んでおり、本村拓人氏(株式会社グランマ代表)と東京都が運営するパラスポーツプロジェクト「TEAM BEYOND」と連携しパラリンピックのPR活動を具体的に推進しています。

3.その他、社会課題に目を向けるための学習・活動

フォトメディア探究部のSDGs推進活動:社会課題をモチーフとした写真作品を作成し展示などを行い、SDGsの推進(高校)に貢献しています。パラスポーツプロジェクトにも協力しています。

ソーシャルデザイン(キャンプ):自分の身近な社会課題に関心を抱き、社会の一員として積極的に関われるための教育として、高1生は「ソーシャルデザイン」という名称で総合学習に取り組んでいます。社会課題の解決に取り組む団体を取材して学ぶスタディーツアー、「ソーシャルデザイン・キャンプ」を5月に実施し、2学期~3学期にはディベート大会を開催しディベートを通して社会課題を多面的に理解しています。

女子聖学院中学校・高等学校

女子聖学院中高では「共に生きる」ことを考える時、神様に愛される者として人のために自分ができることは何か、を同時に考える教育をしています。それは一人ひとりに与えられている賜物を活かすことにもつながっています。与えられているものを人のために差し出す時、思いやりの心、感謝の心が育っていきます。全校での取り組みや希望者対象の行事、また生徒たちの発案で始まったものなど様々な形で「共に生きる」人としての関りを持っています。

1.夏期ボランティア活動

夏休みに希望者が行うボランティア活動。日帰り型、宿泊型とあり、老人ホームや知的障がい者の施設などを訪問するボランティアで、40年以上前から続けられています。毎年申込日に定員になってしまうほど生徒の意識が高いことが特色です。実際に参加すると、福祉の現状を知り、学ぶことは多いですが、施設に入居されている方と接することで、励まされ、力を与えられるような得難い経験を生徒たちはしています。訪問施設:南風会青梅学園(知的障がい者施設)、信愛のぞみの郷(特別養護老人ホーム)、日の基青老閣(養護老人ホーム)

2.東日本大震災被災地ボランティア活動

東日本大震災の翌年(2012年)から、毎年7月末~8月はじめにかけて、3泊4日で岩手県釜石市を訪れ、ボランティア活動を行っています。女子聖学院中高は「釜石支援センター望」の活動に参加し、被災地の方との交流を続けています。

3.ACEF(アジアキリスト教育基金)支援

ACEFとはバングラディッシュに寺子屋を建てるなど、教育の支援活動をしている団体です。女子聖学院中高はACEFの活動が始まった1990年当初から協力をしています。毎年、年度の初めにはACEF事務局の先生を招いて、礼拝の中でバングラディッシュの子どもたちの現況を聞いています。生徒たちは自分たちにできることが何かと考え、記念祭収益金の全額を献金しています。また記念祭では、バングラディッシュの方々が作られた手芸品等の販売も行っています。

4.パラスポーツ応援プロジェクト支援

聖学院中高と合同で2017年9月に「パラスポーツ映像制作プロジェクト」が始動しました。現在は3rdステージに進んでおり、本村拓人氏(株式会社グランマ代表)と東京都が運営するパラスポーツプロジェクト「TEAM BEYOND」と連携しパラリンピックのPR活動を具体的に推進しています。

ボランティア活動支援センター(聖学院で働く人)