SDGsSDGs
聖学院のSDGsに向けた教育活動
SDGs策定から10年が経過し、目標の達成期限である2030年まで残すところ5年を切りました。社会課題に関する国民の意識が変わってきていることは感じられますが、SDGsの進捗がどうかといえば、世界規模で見ても順調とはいえず、特に日本は、環境NGOが気候変動対策に対して足を引っ張っている国に対して与える「化石賞」という不名誉な賞を連続して受賞している状況があります。
人類がこれからも地球で暮らしていけるように、私たちはもっと真剣になり、もっと劇的に変わらなくてはなりません。それ故に、今さら言うまでもありませんが、教育の担うべき役割は大きく、学校が発揮するべきリーダーシップはとても重要なものだと思います。
幼稚園から大学までの学校を設置する学校法人聖学院は、キリスト教の精神に基づき、120年前の創立当初から社会課題に向き合い世界に貢献する人を育てる教育方針で歩んでまいりましたが、SDGsとビジョンを共にすることに意味があると考えて、2018年に策定した聖学院ビジョンに「『誰一人取り残さない』世界の実現を目指して」というキーメッセージを掲げ、同時期に国連グローバル・コンパクト(以下UNGC)に署名をし、SDGsの推進に尽力することを宣言しました。以降、UNGCには2年ごとにCOE(コミュニケーション・オン・エンゲージメント)を提出しております。
SDGs推進に関する具体的な取り組みをいくつかご紹介します。
聖学院小学校、聖学院中学校・高等学校、女子聖学院中学校・高等学校3校共同の教育デザイン開発センターにGX・SX 教育ユニットを設置して環境エコプロジェクトという中高生徒のプロジェクト活動を実践しています。毎年、世界気象デーである3月23日前後の日程を「聖学院SDGsデー」として設定し、環境に関して学ぶワークショップを、小学校児童を交えて実施しています。このような活動が評価されて、聖学院小学校、聖学院中高、女子聖学院中高の3校はユネスコスクールに認定されました。
また、聖学院大学では2022年に聖学院サステイナビリティセンター(SSC)を開設し、地域と世界をつなぐ「地域のプラットフォーム」として、本学学生・教職員および学外の諸団体、企業、自治体等の連携・協働を促進し、持続可能な社会と世界の形成に向けてグローカルな役割を果たしています。学生団体Petite Arche(プチ・アルシェ)は、SSCのサポートを受けて活動を行い、埼玉県の「県庁オープンデー」や東京ビッグサイトで開催される「エコプロ」にも参加、出展しています。
(2025年1月)
※聖学院各校のSDGsに向けた取り組みの詳細については以下のサイトや記事、COEをご覧ください。
関連リンク
グローバル・コンパクトへの署名・加入
学校法人聖学院は2018年4月、グローバル・コンパクトに署名・加入し、SDGsを目指した活動を行っています。2019年7月に第一回目の COE (コミュニケーション・オン・エンゲージメント)、2021年7月に第二回目の COE 、2023年7月に第三回目の COE を提出しました。
SDGsとは
2015年9月、全国連加盟国(193国)は、より良き将来を実現するために今後15年かけて極度の貧困、不平等、不正義をなくし、私たちの地球を守るための計画「アジェンダ2030」を採択しました。この計画が「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)」です。SDGsは、ミレニアム開発目標で十分に手を打てなかった課題に加え、Rio+20で議論された深刻化する環境問題など17の目標と169のターゲットに全世界が取り組むことによって『誰も取り残されない』世界を実現しようという壮大なチャレンジです。(出典:グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンWEBサイト)