学校法人聖学院 聖学院小学校

飼い葉桶とイエス様

2021/11/26   先生のことば

 クリスマス・イヴの夜、主の天使は羊飼いたち  に神の御子主イエス・キリストの誕生を次のように告げました。「今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになった。この方こそ主メシアである。あなたがたは、布にくるまって飼い葉桶の中に寝ている乳飲み子を見つけるであろう。これがあなたがたへのしるしである。」(ルカによる福音書2章11-12節)

 このように飼い葉桶に寝かせられた乳飲み子が救い主の誕生のしるしとされました。羊飼いたちはこのしるしを探し求めてイエス様に出会うことができました。家畜小屋でイエス様が生まれたのは偶然ではありませんでした。すべては神様のご計画と導きによるものでした。羊飼いたちはイエス様と出会って喜びで満たされ礼拝し賛美しながら帰りました。聖学院小学校においても2021年のページェントの準備が進められています。ページェントの役割分担の決定も偶然ではありません。そこには神様の導きが必ずあります。どのような役割を担うことになっても、その役割は神様にとって大切です。ページェントは神の御子イエス様の誕生を知らせる歌劇なのです。一人ひとりが与えられた役割を一生懸命に果たしてこそページェントがつくられ完成します。そして今年のクリスマス礼拝で心を込めて神様にお献げできます。

 イエス様は十字架の死を覚える聖餐式を制定されるため、過越の食事の準備にエルサレムへ弟子たちを遣わした事がありました。この時期、席の整った広間を予約するのは大変でしたが、イエス様は弟子達に都に入って出会った水がめを運んでいる男について行き、その家の主人に部屋を頼むようにと命じられました。そして部屋の予約ができ過越の食事の準備が無事整いました。イエス様は聖餐式を制定され、今も世界中の教会で聖餐式は執行されています。弟子たちが水がめを運ぶ男と出会ったのは偶然ではありませんでした。

 また、全ての人の罪を赦すために十字架にかかって命を献げるためにイエス様はエルサレムに入城されたことは知られています。この時、イエス様は小ロバに乗って入城されました。この小ロバを借りる時も、イエス様は弟子たちを遣わし、イエス様がまだ行ったこともないある村のある家から小ロバを引いてくるように命じられました。主人に聞かれたら「主がご入用です。」と言いなさい、とイエス様は弟子たちに説明しました。そして、その通りになって小ロバを無事に借りることができました。小ロバは平和の象徴として主の御用に用いられました。  
イエス様が飼い葉桶に寝かされたことも偶然ではありませんでした。この事は神様がご計画された事でした。飼い葉桶は家畜小屋に置いてあり、マリアは家畜小屋でイエス様を産みました。家畜小屋には小動物がいました。イエス様は小羊や小ロバに囲まれてこの世に生を受けたかったのでありました。そしてすぐに、羊飼い達もやって来ました。主の天使が告げていたしるしとは、飼い葉桶を使っていた小動物たちが含まれていたのでした。

 小羊には過越の犠牲の小羊という意味があり、それは十字架のイエス様のことを意味しておりイザヤ書のメシア預言の実現でした。バプテスマのヨハネはイエス様のことを「世の罪を取り除く神の小羊」と呼んでいました。また、小ロバはゼカリヤ書の主の真の平和の実現を示し、十字架と復活のイエス様をエルサレムへ運ぶ動物でした。さらに、汚れた飼い葉桶に寝かされた乳飲み子は、罪の世に到来してくださった救い主メシアであられるイエス様ご自身を意味していたのでした。そこへ訪れた羊飼いたちは、良い羊飼いとなって教会を導かれるイエス様の役割を示していました。

 このように、神の御子イエス様が家畜小屋で生まれたのは偶然ではなく深い意味があることでした。聖学院小学校のページェントの準備も偶然ではありません。すべて神様のご計画によって祝福へと導かれていると信じています。コロナ禍にあって二度目のページェントですが、イエス様の救いの恵みが皆様に分け与えられ、良き新年の訪れとなりますように祈っています。

チャプレン 中村 謙一
(学校だより けやき 第518号2021年11月26日発行)

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