実りの秋を分かち合う

2018/10/29   先生のことば

 みなさんは秋といえば何を思い浮かべますか?
 食欲の秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋。秋といえば行事や美味しい食べ物が目白押しです。四季の中でいちばん過ごしやすく、美しい季節です。

 聖学院小学校も秋の行事は盛りだくさんで、9月のフェア、10月には自然学校や英語キャンプ、11月には音楽会や点火式と続きます。
 どれをとっても一朝一夕には成し得ないものばかりで、その意味深さを味わうことは、ちょっとやそっとの時間でできるものではありません。準備からスタートして、実りの時季を迎えるには、必ず通らなければならない道があるからです。
 それは練り上げの道。何度も修正して、より良いものに仕上げる大切な過程です。田んぼの稲も頭を垂れるほどに成長している秋ですが、田植えから収穫までの過程には、やはりこの道があります。米づくりは、自然の影響を大いに受けるからです。

 学校のこどもたちも風に吹かれて、もまれて、それでも顔を上げて前に進もうとすることが、その後の良き成長につながるのではないでしょうか。そうして一つの行事を終えるたびに、実はふくらみ、熟していきます。

 学校には、良い実をつけた多くの仲間がいます。同学年、同じクラスの友だち以外にも親しい子がいるようです。それは、スクールランチのときに共にテーブルを囲む仲間。1年生から6年生までの友だちが6人グループになり、共に食事をして語らいの時を持ちます。そこに見えるのは、ご飯を盛ってやさしく手渡す高学年、「ありがとう」と元気に受け取る低学年、受け渡しを手伝う中学年と、まるで家族のように息のあった動きです。

 「今日は完食できたよ」「すごいね。うれしいな」
 「これは残してもいい?」「いいよ。でも、一口だけでも食べてみてほしいな」

 ご家族の手作り弁当の日は、きっと、好きなおかずをたくさん入れてもらえることでしょう。でもスクールランチの日には、目新しいおかずに出会うことがあります。やさしい仲間と共に食卓を囲む中で、安心して味覚の幅を広げていけたらいいなと思います。
 日々、私たちは、神様からあふれるほどの恵みをいただいています。
 「実りの秋」には、収穫感謝“Thanksgiving”の気持ちを大切に、一人ひとりが良い実をふくらませていきたいと思います。そして、世界の友だちにも目を向け、実りを分かち合うことを続けていきたいと思います。          

スクールランチ委員会  新井 裕子

(学校だより けやき 第485号2018年10月26日発行)

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