共に団結して

2018/06/01   先生のことば

 聖学院小学校では、5月19日(土)に運動会が行われました。競技を通して児童生徒らは、クラスごとに団結し、協力し、互いに友情を深め合っていました。運動会の準備中、それぞれのクラスがまとまっていくのを見るのは楽しかったです。特に6年生にとっては聖学院小学校で最後の運動会となりました。最高学年として悔いを残すことなく、紅白のグループ全体を率いて最後まで頑張ることができたのではないでしょうか。運動会は競技的な面が強いので、グループ同志接戦が続くなら勝負は時の運となります。その中において互いの健闘を称える児童生徒らの姿には胸を打たれます。徒競走で転んだ児童生徒らに対して、紅白両チームから大変大きな声援の声と拍手が起こりました。その声援に押されて、転倒された児童生徒はすべて起き上がりゴールしました。それはとても感動的なシーンでありました。応援合戦も素晴らしかったです。6年生の皆さんは良い先輩の手本を示すことができたのではないかと思われます。6年生の応援の振り付けのスピードについていこうと、下級生らが一生懸命に努力をしている姿に応援団員同志の強い連帯を感じました。テンポは少し遅れても、下級生らの思いと気合いは上級生に劣るものではありませんでした。全校競技の大玉送りでは、6年生が積極的に声をかけてチームをまとめていました。その成果が見られて、大玉にスピードがつきすぎてしまったチームがありました。しっかりと玉を受け止めてから走っていたら勝っていたことでしょう。

   運動会の準備のために与えられた聖書のみ言葉は、コリントの信徒への手紙一1章10節でありました。次のように書かれています。「さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストの名によってあなたがたに勧告します。皆、勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい。」このみ言葉は使徒パウロが紀元57年頃にコリントの教会へ書き送った手紙であり、教会の一致を勧めています。当時のコリントの教会内では党派的な争いが起こっていたように思われます。ある者はパウロを支持するグループに属し、またある者はアポロを支持するグループに属していました。それだけではありません。ペトロに属するグループもできていたようでした。パウロ、アポロ、そしてペトロはそれぞれコリント教会に立ち寄った時に多くの人々に洗礼を授けていたようです。パウロはそれを否定していますが、コリント教会内は誰が洗礼を授けたかによって三つのグループに分かれて対立していたようであります。これではなかなか教会として力は出せません。教会の洗礼は、神の御子、主イエス・キリストのみ名によって信じる者に授けられます。パウロやペトロが洗礼を執行したとしても、その洗礼は主イエスのみ名によって授けられた洗礼のはずでした。洗礼が分裂や内部争いになるのはおかしいと、使徒パウロは指摘しています。

 パウロはまず「兄弟たち」と呼びかけて、コリントの教会の信徒は皆、主にあって互いに兄弟姉妹なのだ、と諭します。ところで、聖学院小学校の児童生徒の多くは、普段から互いに兄弟姉妹のように仲良く遊んでいます。4階にある6年生のクラスではよく1・2年生を見かけます。6年生は1・2年生にとって良き兄弟姉妹なのだ、ということに気が付くのに時間はかかりませんでした。これは運動会における学年を超えた団結の要因の一つです。さらに、パウロは、「わたしたちの主イエス・キリストの名によってあなたがたに勧告します。」と呼びかけています。ここでパウロは、教会の一致への勧めは、主イエスが主体となって命じていることなのだ、と告げたのでした。これは、運動会の主体がキリスト教信仰に基づく教育を行う聖学院小学校である、ということとほぼ同じです。聖小は児童生徒と共に運動会の準備を、聖書のみ言葉に耳を傾けつつ進めてきたのでした。だから、児童生徒らは、心を一つにし思いを一つにして、互いに固く結び合う運動会を実現することができたのではないか、と思われます。主イエスの恵みと祝福に感謝致します。運動会の準備に関わられた教職員一同と保護者の皆様、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました!

聖学院小学校チャプレン 中村 謙一
(学校だより けやき 第481号2018年5月29日発行)

 

月別アーカイブ

sub_blogside
ページのトップへ戻る