運動会に向けて

2018/05/07   先生のことば

聖学院小学校の運動会は、「いかにあるべきか」を教職員がつねに考え、積み重ねてきた行事の一つです。
 かつては秋の風物詩であった運動会ですが、ここ10年ほどの間で、全国的に気候が涼しく熱中症などの影響が少ないことや台風や秋雨といった天候による順延・中止を避けるために春に開催する学校が増えました。2016年にNHKが調査した結果によると、東京23区と全国20の政令指定都市の約3700の公立小学校では、全体の約66%にあたる2400校が、春の時季に運動会を行っています。
 本校も全国的な動きとともに2011年度から運動会を春に行うこととし、そのために必要な見直しなどを様々に重ねてきました。そのひとつに「目標」があります。保護者の方々にはお目に触れることのない行事目標ですが、
 ① 体を動かすことの楽しさや心地よさを
  分かち合う。
 ② 学校生活をともにすごす
  (特に学年、学級の)仲間とともにスポーツを
   通して、知恵と力を出し合って取り組むこと
   から協力・公正などの態度を育てる。
 ③ 勝敗の結果に関わらず全力で取り組むことの
   尊さを体験する。
となっています。運動会が春に行われることになって改めて検討し、このような形になりました。
 春の開催に移行した頃、ちょうど時を同じく校舎建築があり、2年間は聖学院中・高等学校のグラウンドをお借りして運動会を行いました。新校舎が完成した校庭は、以前の校庭よりもひと回り小さくなったことから従来の種目で実施できなくなったものもありました。また、子どもたちの応援席の確保や保護者の皆様の観覧席、昼食会場など、本当に多くの課題を1つ1つ丁寧に検討し、解決を探しながら現在に至ります。
 
 私は、この「問題解決の方向性」がいつも聖学院小学校らしさであることを感じています。例えば今年度、新たに取り組んでいることに徒競走があります。今年度は5・6年生で取り組みますが、従来の徒競走は一緒に走る組み合わせと走順は身長順で決めていました。(1−4年生は今年度も身長順で決定します。)これを、50m走のタイムで同じくらいの走力の子どもたちどうしで組を作って走ろうというものです。特に高学年にもなると、お友だちの走力も自分の走力もすでにお互いをよく知っているので、自分で限界を設定してしまいがちです。そこで考え出したのがこの案でした。この案を教師で話し合った際、「走る組み合わせは等質集団であっても、走順はランダムにした方が良いのではないか」という意見が出され、その方向で進めていくことになりました。
 もう一つ、リレー選手の選考方法の見直しです。それは、リレーの本番で走るのと同じトラック1周(約100m)のタイムで選考しようというものです。以前、運動会が秋に行われていた時はこの選考方法だったのですが、春開催になってからは運動会までの準備期間が短いため、50m走のタイムで決めていました。しかし、50mの走力とトラック1周の走力の違いはどうしても大きいという実感から、今年度より選考方法を従来の形に戻すことになりました。運動会までの短い準備期間の中でこの選考方法を行うことは天候の影響もあり、かなり大変なのですが、全教職員が力を合わせてより良い環境で子どもたちのために準備をしようという事になりました。

 今年もまた、子どもが主役の聖学院小学校らしい運動会を、ともに子どもたちの成長を感じながらお楽しみいただけましたら幸いです。

運動会委員会 濵 紗弥子
(学校だより けやき 第480号2018年4月26日発行)

 

月別アーカイブ

sub_blogside
ページのトップへ戻る