一人ひとりの2017年と2018年
この2017年をふりかえってみますと、まずは酉年(とりどし)として新年が始まり、プレミアムフライデーのスタート、衆議院議員選挙、Jアラートや将棋の話題、パンダの誕生…と実にいろいろなことが起こり、そして過ぎていきました。そして、12月にもなると恒例の流行語大賞や今年の漢字など、世相を反映したイメージがいろいろと発表されていきます。
世の中ではそのような目まぐるしい一年間でしたが、それとは別に、わたしたち一人ひとりにとってはそれぞれに思いを持って過ごした一年間でもあったと思います。
一年でいちばん家族や親戚がそろうことが多い冬休み、つまり年末年始が今年もやってきました。みんながそろって、おいしいお食事をしたり、一緒にテレビを見たり、ゲームをしたり、いろいろなお話しをしたりする様子が目に浮かんできます。
その中で、 お互いのこの一年をふりかえってお話ししたり、新しい年の抱負を語ったりということもあるでしょう。ぜひこの年末年始には、あらためてご家族一人ひとりの1年間についてふりかえってみてはいかがでしょうか。
ふりかえりは反省会ではありません。できなかったことではなく、できたことをたくさんあげていくことがポイントです。自分のできたこと、家族でできたこと、充実したこと、うれしかったこと、手応えを感じたこと…大きいことも小さいことも、できたことはきっとたくさん集まってくることでしょう。そして、家族一人ひとりが今年1年で成長できたことを確認し、共有することで、お互いに特別な時になるのではと思います。
そしてそれに併せて、来年2018年はどのような年にしたいのか、こちらもご家族や親戚で楽しく語り合っていただけたらと思います。まだ始まっていない未来のことですから、なんの制約もありません。なにを語っても自由です。夢のような話でも、些細なことでも、未来を語ることはとても楽しいことです。
できたことを語り合ったり、未来のことを楽しく話すことは、この一年間に感謝して、次の一年間もしっかり生き抜くことを確認することです。今を生きること、明日を生きることに心から感謝する特別な冬休みになりますよう、願っています。
今年も一年間、学校へのご理解、お支えをありがとうございました。どうぞご家族であたたかい思いのこもった冬休みをお過ごしください。そして来る2018年もよろしくお願いいたします。
教頭 田村一秋
(学校だより けやき 第476号2017年12月13日発行)