あなたの光となるために

2017/11/30   先生のことば

間もなく2017年が終わろうとしています。カレンダーも、とうとう最後の一枚です。今年の私の思い出ベスト1位は、夏休みに11名の児童とオーストラリアに行ったことです。オーストラリアの人々の温かさと優しさとおおらかさ、神様の偉大さを物語るような豊かな大自然、一生懸命に準備を重ねてホームステイを思い切り楽しんだ11名の頑張り…全てに感動した9日間でした。そして、アドベントに入ろうとしている今、特に思い出すのは、天の川がはっきり見える、オーストラリアの美しくまばゆい満天の星空です。東京の空では決して見ることができない、数えきれないほどの星々に圧倒されました。

イエス様が私たちのためにお生まれになったその日も、きっとそんな満天の星空の下で羊飼いたちは羊の群れの番をしていたことでしょう。辛く厳しい羊飼いという仕事や、先の見えない不安の中にあっても、電気もない真っ暗闇の夜に輝く星々の煌めきに、心癒されていたことでしょう。そして、主の栄光に照らされた天使によって、世界で一番初めにイエス様の誕生を告げられたのです。その夜、羊飼いたちは本物の光である幼子イエス様に出会って、心の中が、イエス様の光と希望と喜びに満ちあふれる人へと変えられました。

「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである。」
(ヨハネによる福音書 1章9節)

二千年以上前に生きていた羊飼いたちだけではなく、今を生きる私たちに至るまで、本当にたくさんの人たちが、世の光であるイエス様に出会ってきました。そして、出会った人たちは皆、神様の大きな愛を知り、イエス様の光と希望と喜びに満ちあふれた人へと変えられてきたのです。

今年の一年生の中には、2011年生まれの子どもたちがいます。2011年…東日本大震災があった年です。2011.3.11の夜、当時私が住んでいた街は一晩中停電していました。いつもなら、窓から見える、24時間煌々と電気がついているコンビニエンスストアも真っ暗。街中から一切の明かりが消えた暗闇から迫る、言いようのない不安と、いつまた起きてもおかしくない地震に怯える心細さの中、たった一つのふんわり明るいろうそくの炎にどんなに慰められ、支えられ、励まされたことか。

私の持っているイエス様の光としてのイメージは、蛍光灯やLEDのような機械的な光ではなく、あの日のろうそくの光です。ゆらゆらと儚げに見えて、温かくて心和む光。そして、周りを照らすために、自らの体であるロウを、まるで涙を流すかのように溶かして輝き続けるろうそく。その姿が、私たちを救うためにご自分を十字架にかけてくださったイエス様の姿に重なるからです。

また、ろうそくは、たった一つの炎から、火を幾つでも分けることができます。どんなに分けても、炎が小さくなることはありません。どんなにたくさんの人々を心から愛してくださっても、決してなくなることのないイエス様の愛のようです。

教会のカレンダーでは、一足早く、収穫感謝で一年が終わります。この一年の子どもたちの心の豊かな実りを神様に感謝したいと思います。そして、成長させてくださる神様からいただいている、あふれんばかりの恵みに気づき、喜び合ってクリスマスを迎える心の準備をしていきたいと思います。主イエス・キリストは、全ての人…他でもない、あなたの光となるために、この世に生まれてくださいました。

クリスマス、おめでとうございます。 

宗教部 相浦 智

(学校だより けやき 第475号2017年11月28日発行)

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