永遠に変わらないもの

2016/12/15   先生のことば

「クリスマスの飾りが、ついたままですよ。」引越しをした年のお正月には、必ずご近所の方にこう声をかけられます。その都度、世界の教会の暦でクリスマスシーズンというのは、実は1月6日の公現日(学者たちが幼な子主イエス・キリストを礼拝しに来たことを記念する日)までを指すので、それまでは片付けずにいることを伝えてきました。

 ご近所中がお正月飾りをしている中で、たった一軒、クリスマスの飾りを外さないのは、かなり勇気がいることでした。けれども、私の説明に「奥が深いのですね。」「素敵ですね、知りませんでした。」と言ってくださる方々への小さな伝道と思って続けています。

 日本では、12月26日にはクリスマスカラーは一掃され、クリスマスツリーの代わりに門松、クリスマスリースの代わりにしめ飾りが出現し、讃美歌の代わりに琴と尺八の「春の海」が街中に流れます。けれども、いにしえの昔、黄金・乳香・没薬を携えて、学者たちが星を頼りに救い主イエスさまを探し求めていたことに思いを馳せながらお過ごしいただけたらと思います。

 キリスト教主義の中・高で学んでいた私は、時差はあるにせよ、羊飼いと学者は同じ日にイエスさまを拝みに来たと思い込んでいました。学校や教会学校のページェントで羊飼いたちと学者たちが勢揃いするシーンのイメージが強くあったからだと思います。けれども、聖書には「家に入ってみると」と記されており、すでにイエスさまとヨセフ、マリアは飼い葉桶のあった場所ではないところに移動していたことがわかります。

 聖書には、クリスマスが12月25日だとも、学者たちがイエスさまのところへ到着したのが1月6日だとも記されてはいません。けれども救い主イエスさまを、私たちのためにこの世に送ってくださった神様の愛は真実です。

 2016年が間もなく終わろうとしています。聖学院小学校の2016年は本当に充実していました。新しい校舎での様々な活動、行事が一巡りし、1回目の反省を活かして全てがより豊かなものとなりました。しかし、私たちの周りには、不確かなものが溢れています。イギリスがEUを脱退したり、アメリカの次期大統領が、まさかと思われていたトランプ氏に決まったり…。

 これからの世界の先行きが不透明でも、どんなに時代が変わっても、変わらないものがあります。羊飼いたちが駆けつけ、学者たちが遠く東から旅して拝んだ主イエス・キリストは、変わることなく私たちと共にいてくださいます。

「イエス・キリストは、きのうも今日も、永遠に変わることのない方です。」
(ヘブライ人への手紙13章8節)〜2016年度聖学院小学校年間主題聖句〜

 クリスマスシーズンだけでなく、イエスさまは、いつでも私たち一人ひとりを愛して、共にいてくださいます。聖学院小学校で学ぶ毎日の生活の中で、子どもたちが、その変わることのない愛を感じて過ごせるように、2017年も教職員一同、子どもたちを愛していきたいと思います。

 主の年2017年が、皆様にとって、永遠に変わらない主イエス・キリストの愛と希望と平和と喜びに満ちあふれた素晴らしい年となりますよう、心からお祈りしています。 

宗教部 相浦 智 
学校だより「けやき」第465号より

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