新しい一歩

2015/09/29   先生のことば

 2014年の「けやき」を見返してみると、毎月必ずのようにもうすぐ完成する「新校舎」についての記述があります。そして迎えた今年。2015年1月から実際に新校舎での生活が始まりました。

 そしてふと思ったことがあります。それは、「新校舎はいつまで新校舎と呼べるのか」という疑問です。「新」の字が取れるのは一体いつぐらいからなのでしょうか。前期いっぱいなのか、1年間か、それとも、なんとなく自然に取れていくものなのか…。小さいことですが、わたしの中ではけっこう興味のあるテーマでした。

 そして今年4月、わたしにとってこの問題は突然解決します。今年は1年生を担任することになったのですが、今いるこの1年生69人にとって、この校舎はすでに「新校舎」ではないという事実です。

 「新」をつけて呼んでいるのは、旧校舎や仮校舎を経験している側の発想なのだということにこのとき初めて気がつきました。

 今の校舎を初めから自分たちの校舎としてスタートしているこどもたちはすでに学校の6分の1を占めています。そして年々その割合は増えていき、あと5年も経てば誰にとってもこの新校舎は100パーセント「ただ一つの愛するまなびや」に変わるということです。

 建物の新しさはわかりやすいことですが、一見気がつきにくい内側の部分も今年はしっかりと新しく変化をしました。それは、教務システムが刷新されたということです。学校ではいろいろな仕事の分担がありますが、その中の「教務」を担当する者としては、このできごとは聖学院小学校創立以来とも言える大きな変革であると思っています。

 今までちらばっていたデータを一つにまとめ、そして安全性を高め、教師間で共有していくことがシステムとして可能になりました。この一元管理システムは、今回お渡しする「あゆみ」からデビューします。

 さらに、今後は教師のiPadを使って校内のどこにいても出欠確認の情報が共有できるシステムや、授業計画を管理するのもこの教務システムで行われることとなります。また、毎年のデータの蓄積により、年々増えていく卒業生についてもしっかりとサポートすることがこれで可能になりました。つまり、こどもたちの情報の共有と蓄積そして還元です。

 今までも紙媒体や個別の電子データについては多くを蓄積してきました。しかし、今回一元的に電子化することでどんな変化があるのでしょうか。

 20巻を越えるある老舗百科事典が電子化されたとき、とたんに記述ミスの問い合わせが殺到するという現象が起きたそうです。どの家にもまるでインテリアのようにあった百科事典は、電子化されたことでくまなく活用され、これまでだれも気がつかなかった記載ミスが多数見つかったというのです。情報というのは身近に置いて、頻繁に活用してこそ生きるということを教えてくれるエピソードです。

 聖学院小学校が新しく変わったのは、校舎だけではありません。今まさにいろいろなところが新しくなってきています。人間の体の新陳代謝のように、聖学院小学校はいつもどこかが新しくなっている、いつも新たな一歩を踏み出している、そんな学校であり続けたいと思っています。

 教務部 田村一秋

学校だより「けやき」第450号より

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