iPadを使った授業

2015/06/30   先生のことば

 聖学院小学校では、2年前から仮校舎で50台のiPadを使い、実験的に授業を進めてきました。そして、今年度からはその成果を生かし3年生までは50台のiPadを交代で使い、4年生以上では1人1台のiPadを使って日常の授業を行っています。これが実現できるようになったのは、新校舎の各教室に無線LANが通り、各教室のプロジェクターでiPadの画面を前面の黒板に投影することができるようになったからです。新校舎に感謝です。

 それでは、この環境の中、どのような授業が行われているかを簡単に紹介します。

 iPad使った授業は大きく分けると次の三つが考えられます。

 一つ目は、調査活動です。何か分からないことがあるとその問題に対して調べる活動をいいます。典型的な例として、インターネットを利用して調べる学習です。また、インターネットに限らず、国語辞典のアプリを使用して言葉の意味を調べたり、成句や四字熟語を調べたりする活動もこれに入ります。

 二つ目は、授業支援アプリを使った学習活動です。これは、授業の中で教師による教材を子どもたちのiPadに一斉配信をしたり、教師や児童の画面をクラス全員のiPadに投影したりして、今まで以上に分かりやすい授業を目指します。ここでは、子どもたちの考えをiPadに書き込み、教室前面にそれを映し出し、それをもとに発表したり、話し合い活動をしたりすることができます。

 三つ目は、表現活動です。国語の自己紹介をする場面を例にとります。ここでは、自分の得意なことや好きなこと、みんなに知らせたいことをノートに書き出す。その中から二つ三つ選ぶ。それを、iPadを使って文章や写真、絵にしてまとめる。このような活動を行うことによって自らを表現する作品づくりが行えます。iPadを使わないとすると、作文で終わったり、画用紙に絵を描いたりして終わってしまいます。しかし、iPadでは文、写真、絵を効果的に使うことができるのです。また、作品をプロジェクターを通してクラス全員に一斉に見せることができるようになるので、学習効果も自然と高くなります。

 以上、iPadを使った授業を簡単に紹介しました。さて、iPadは1人1台を使う場合もあれば、2人で1台を使う時もあります。主にアプリの操作を覚える時は、2人で1台を使った方が効果的な場面もあります。それは、お互いに教え合いながら使えるからです。iPadを使った授業では、アプリの使い方に多くの時間をとって教師が教えることはありません。はじめに基本的な使い方を教えるだけで、あとは使っていくうちに覚えていくという方法で行います。そうすると「ここをやると、こうなるよ」等という子ども同士の教え合いが毎回のように発生します。得意な児童が苦手な児童に教えてあげる、こんな環境が自然と育ってくる授業になっていきます。また、それを可能にするのがiPadなのだと思います。そして、こうした授業は子どもたちの反応も上々で、いつも楽しそうにiPadを使った課題に子どもたちは取り組んでいます。

 もちろん、iPadが万能の学習ツールだというわけではありません。教師が授業を進める中で、既存の学習ツールである板書、プリント、ノート等があります。iPadも同様の学習ツールの中の選択肢の一つです。私たちは、子どもたちの学習活動を念頭に、それぞれの特性を生かした授業ができるようになることを考えながら毎日の授業づくりをしています。

 教科研究委員会 池内 清

学校だより「けやき」第448号より

月別アーカイブ

sub_blogside
ページのトップへ戻る