「新校舎が与えられた今だからこそ」

2015/01/30   先生のことば

keyaki_443 2015年、新校舎が与えられ、聖学院小学校の新しい歩みが始まりました。子どもたちはもちろんですが、保護者の方々も新校舎の完成を喜んでくださっていることは、私たち教職員にとりまして大きな喜びです。校舎完成に至るまでの皆様のご理解とご協力に改めて御礼申し上げます。

 さて、今までもお話ししたことがあることですが、私たちは新校舎の建築を今後の聖学院小学校の教育のあるべき姿を話し合うことから始めました。校舎が安全で快適でなければならないことは言うまでもありませんが、学校として一番大切なことは校舎や施設ではなく、そこでどのような教育がなされているかと言うことだからです。そして校舎や施設はそれを具現するための物だからです。ですから、どのような校舎にするかということで一番初めに決まったことは、各クラスの前にオープンスペースを設けることでした。それは数年前から始めているワークショップ型の授業をますます推進したいと考えたからです。ワークショップ型の授業は子どもたちが話し合ったり、教え合ったり、共同で作業したりといった学習形態です。そのような学習を進めるためには、子どもたちがグループ学習などを進めるワークスペースが必要不可欠です。

 また、新校舎はICT設備も充実しています。ご承知のように4年生以上の子どもたちは一人一台ずつipadを持つことにしました。3年生までの子どもたちもipadを授業で使うときには学校にあるものを一人一台使えるようになっています。そして子どもたちがipadを使って作った作品や調べた内容などは皆で共有できるように、電子黒板に映し出せるような設備を整えました。

 今、ICTを用いた教育の必要性は広く言われていることです。文部科学省は昨年4月に「ICTを活用した教育の推進に関する懇談会」を設置し、学校教育へのICT(情報通信技術)の導入を進める考えを示しています。8月末に発表された懇談会の中間報告にはICT活用の意義として、 (1) ICT化が進む社会への対応力の育成 (2) ICTの特長を生かすことによる教育の質の向上、の2つを挙げています。けれども機器が導入されれば、この2つの目的が自然に達成されるわけではありません。機器の導入が先ではなく、教育内容が先で、それを実践するための機器の導入であるべきです。先にワークショップ型の授業を推進するためにオープンスペースが必要だと考えたと書きましたが、私たちはワークショップ型の授業ではとても大切な「共有」ということを実現するために、ipadやそれを使って作った作品や調べた内容などを電子黒板に映し出せるような設備を整えたのです。

 校舎は新しくなり、設備も旧校舎や仮校舎に比べ、格段に充実しました。けれどもまず新校舎、設備ありきではなく、よりよい教育をするための校舎、設備であることを、新校舎が与えられた今だからこそ深く心に刻み、聖小教育の更なる充実を目指して教科研究、教材研究にますます力を入れて参ります。

 教頭 佐藤 慎
学校だより「けやき」第443号より

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