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&Talk-大学創立30周年-

ASF NEWS No.56

創立30周年

 


30周年の節目を迎え、創設当時を知る清水人文学部長、昨年聖学院に着任されたフレッシュな久俣田先生、30周年記念事業のプロジェクトリーダーである杉本さんに、大学、学生、卒業生のことや今までの30年とこれからの30年について話していただきました。


鼎談者プロフィール

清水 均

人文学部長
学長特別補佐
30周年記念事業実行委員長
1957年横須賀市生まれ。 1991年に女子聖学院短期大 学に着任。1999年より聖学院 大学専任教貝となる。学生部 長、日本文化学科長、副学長 等を経て、現在人文学部長、 学長特別補佐、アメリカ・ヨーロッパ文化学研究科長。30周年記念事業実行委員長。

久保田 翠

人文学部児童学科 准教授
1979年札幌市生まれ。ピアノ とソルフェージュを5歳から始 める。作曲家としてこれまで数多くの委嘱作品が演奏されている。また編曲家・パフォ ー マ ーとしても活発に活動を 行っている。2017年より聖学院大学人文学部准教授。

杉本 雅彦

広報部
アドミッション課職員
30周年記念事業
実行委員会
プロジェクトリ ー ダー 1987年川口市生まれ2006年 聖学院大学入学。在学中は SPO(聖学院大学フィルハ ーモニー管弦楽団)に在籍。卒業後、社会人経験を経て 2014年より聖学院大学学生 課職員として入職。2017年よ り広報部アドミッション課職員。30周年記念事業実行委員会プロジェクトリ ーダー。

 


建学当時はどのような大学でしたか?
また現在と当時の学生の違いなどありますか?

清水 大学開設初年度に私は短期大学に非常勤として着任しまし た。生は今までの校風 ・ 学風が変わってしまうのではないかという不安があったようで、大学の男子学生と短大生との間にはお互いに違和感があるのを感じました。大学のことでいえば、新しい大学で倍率も高いが東京に近く、独特な雰囲気を持ったプロテスタントの大学 という取り上げられ方がされていたように思います。
まだモット ーとかではありませんでしたが、『面倒見が良い』というような指導はその当時からす でにありました。先生方も職貝も本当にこ まめだし、一人ひとりの学生を知ってますし。学生と教職員が近かったから、個々の学生が気になるんですね。

久保田 教員自身に対しても、とても親切なのが私の第一印象ですね。職員の方も些末なことでも色々教えていただき、親切に対応してくださいました。

清水 現在の学生は基本的に優しいですね。一方で、弱いなと思うところもあって、真面目で素直ではあるけれど、融通が利かなかったリ、ちょっと打たれ弱かったり、応用が効かなかったりするのかなとは感じます。否定的に言ってしまいがちですが、優しいという点は基本的に 「良さ」だと思います。当時は授業が終わって 『ありがとうございま した』とは言われませんでしたが、今は言われます。

杉本 私は学生として2006年度から4年間本学に在学していましたが、2013年度に職員として戻ってきた時に、以前よりやんちゃな学生は減ったなと感じました。一方でボランティアが盛んになって、人の役に立ちたいなど奉仕の気持ちを持った学生が、受験生を含めて増えたように感じます。その学生たちの話を、オープンキャンパスなどで聞いた高校生がボランティア目的で入って来てくれたり。結果、優しい学 生が増えていったのかな、と感じています。

清水 学生の活躍といえば、最近の学生はボランティアやオープンキャンパスの手伝いなど他者貢献に積極的ですね。その活躍の場を 我々がもっと動きやすいようにしてあげられないかなと思っています。 学生が独自に動いている大学としてこれからより発展させていきたいです。ずっとそういう土壌があって、サポートする先生や職員たちがい て、少しずつ色々なものが出来てきて、この30周年を期にもっと、という流れもあります。

主にどんな行事を予定されていますか?

杉本 まず、ホームカミングを卒業生の方が母校に帰ってくるイベント として企画しています。それと聖学院大学のこれまでの歩みをお伝えする記念誌の制作を進めています。記念グッズも作っていて、今できて いるのは、30周年記念紙袋。職員がデザインしたのですが、とてもかわいくておしゃれなデザインに仕上がっています。今までは濃いめのグリ ーンや紺色でしたが、新しい未来に向かっていくようなイメージで明るいグリ ーンで作成しました。学生に向けては大学公認を目指しているゆるキャラ「宮原聖子」のオリジナル手帳シール。遊びやご飯など日 頃使えるようなものから、礼拝やレポート提出など本学らしいテーマ も入っています。またコラボお菓子も企画しています。 『さいたまミツバ チプロジェクト」さんとコラポしたさいたま市内の養蜂場で採れた蜂蜜を使ったお菓子です。

清水 あとは大学の屋上に養蜂場を作るっていう夢を持っていますけ ど(笑)。蜂蜜を学生と一緒に採る。剌されないようにしないとね。 杉本 メインはオープンキャンパスで配る予定ではいますが、可能であれば、ホームカミングでも配布したいですね。卒業生の方にも召し 上がっていただきたいです。
それと、学生会館の設立も構想しています。学生が自主的に活動し成 長していけるような学生のための建物です。それを建設すべく、これから寄付を募っていくという形になります。

大学は卒業生にとってどんな場所ですか?

杉本 私がここに勤務する前ですが、ふらっと遊びに行って、当時の先生に久し振りにお目にかかって、名前も忘れられているだろうな、と 思っていたのに、憶えていてくださったり。そういった先生がいるという安心感はあります。

清水 大学祭はもちろん、普段の日でも今日は休みだから来ちゃいましたとか、急に来たりします。子ども連れで来る卒業生って結構いて研究室が託児所になっていたり。もう一度来たいと思わせる雰囲気があるんでしょうね。チャペルで卒業生が結婚式を挙げた例も過去に数例あります。教職員学生混合のアー チスト集団が チャペルで演奏す るというようなことも出来るようしたいと思っています。

久保田 昨年の夏、オープンキャンパスの体験授業(模擬講義)で、チャペルを使って、親子向けにボディ ーパーカッション を行ったところ、OB·OGの方がご自分のお子さんを連れて来られていましたから、チャペルを開放するという流れには可能性を感じます。

清水 僕は高校の方にも意識があって、埼玉周辺は吹奏楽部や合唱が強いから、練習場として使ってくれないかな、と思っています。高校同士でジョイントして将来的には演奏会を開いたり、聖学院から音楽を発信する、音楽文化の拠点になるというような。

杉本 1~2年前にもやりましたよね?

清水 やりました。大宮光陵高校と桶川高校が チャペルで やりました。是非鹿校でも使って欲しいです ね。

杉本 先ほどの周年事業のホームカミングのなかでも、オー ケストラの現役の学生たちと卒業生が一緒に演奏して、お客様に聴いていただくといった卒業生と在学生のコラボ企画なども案に上がっています。卒業生とのリレ ーション シップという面でも、もっともっと帰って来て欲しいなと思います。
これからの30年、聖学院大学は、どのような学生を育 てていきたいですか?
もしくは学びをどのように展開されますか?

清水 ある企業の方と一緒に仕事をしたときに、聖学院大学は幸福度が高いプータンみたいな大学と言われました。ここで過ごす4年間のその瞬間瞬間に幸せを感じて、そして振り返ってもr幸せだったな』という大学であって欲しいと思っています。その幸せは、学生それぞれですが、大学にいる時に何かをやった、ハー ドルを超えたという満足感を持って欲しいし、在籍時には、居心地の良さも感じて欲しいです。
これからの学問のお話をす ると、かつて人文学部にあった児童学科が、いま戻ってきたという点がすごく大きいです。私は教育が社会のなかで大きな位置づけを占めると思っています。これからの世代を育てていく人を大学が育んでいて、欧米は、英語の中高の教翰を、日文は国語の中高の教諭を、児童が幼稚園、保育士、小学校、特別支援と児童英語の教育に携わる人というように、人文学部全体が教育者を育てるという一つの特徴を持ちます。しかし教育者は資格を取ることでなれる訳ではなく、資格を持っていても使えなければ意味がありません。それを使える人間というのは、やはり人格の問題にかかってきます。経験であったり、知識であったり、教養などを備えていなければ、教育者にはなれません。人文学部は人文だから文化を学ぶところです。文化というのは人間の営みそのものを意味し、教育者になろうとする人はそういった文化を学んだ教育者なのです。教育者を育んでいく学部をさらに強化していきたいと思っています し、教育者たるべく文化への眼差しを持ち、文化を作っていく者を育てる学部にしていきたいと思っています。

久保田 学生は、社会に出て働くなかでサバイブしなければならず、そこから先は先生方はサポート出来ないし、自身の足取りで頑張らなければなりません。その際に、自分はやれば出来るという自己信頼というか、絶対的な自己肯定感がベースとして必ず必要になるので、大学にいる間にそこを育んでいっていただければいいな、そのうえでサバイブして欲しいな、と思います。ま た、人文学部に児童学科が入らせていただくということで、実はこの曲にはこんな背景があって、ここと繋がっていてとか、文化をベースに教えられるようになると思います。

清水 「すべての芸術は音楽に嫉妬す る」という言葉があって、それがすごく腑に落ちます ね。音楽は一瞬にして気持ちを持って行かれます。先ほど述べたように、大学から音楽を発信するというのは良いと思うんですよね。JTBさんと関係があるのです が、宮原を音楽発信の地にしたいという話をずっとしています。久保田先生にも是非お力を借りたい(笑)。

久保田 いいですよね。チャペルもあるし、ピアノもあるし。

清水 音楽を奏でて、それが幸福の象徴みたいになってね。
今ま で 『面倒見の良い大学』というものが一つの標語として浸透してきましたが、r面倒見の良い』という言葉は誤解されやすく、何でも手をかけてしま う、甘さもそこに裏腹に見られてしまう、そういったところを少し変えようと、制作会社の協力で、学生と教職員がワ ー クショップを実施し、言葉を作っていきました。そこで 『一人を愛し、一人を育む。』というタグライン、つまりは 「大学からの約束」というものが出来て、それを30周年で全面に出していこうと。では、愛された一人、育まれた一人とはどういう人なのですか?というと、それは先ほどの幸福感を持った学生であり、そうなって欲しいです。

最後にASF NEWSの読者の方にお伝えしたいことがありましたらお願い致します

清水 寄付。後輩たちのために学生会館は絶対必要です。お願いします(笑)

久保田 経験や体験が世代を超えて継承していって欲しいと思います。児童学科ですと、実習先で卒業生が働いていらっしゃることもあり、短大時代を含めると歴史が長いので、元々ある縦のつながりを30周年をきっかけに再認識していただければ良いな、と思います。
清水 そのためにも卒業生には、ぜひホームカミングに来て欲しいですね。

 


 

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