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〔卒業生を尋ねて〕歩む人たち_内田 伴之さん(聖学院高等学校 卒業生)

●内田 伴之:児童養護施設ホザナ園施設長。1984(昭和59)年、児童養護施設ホザナ園児童指導員として入職。施設の子ども達と生活を共にしながら職務にあたる。1997(平成9)年より現職。聖学院高等学校第72回卒業。

児童養護施設の存在を知ってほしい。それが子どもたちへの支援につながります

埼玉県さいたま市にある児童養護施設「ホサナ園」。そこで施設長を勤めているのが聖学院高等学校卒業生の内田伴之さんです。児童養護施設は、貧困、離婚や虐待など子どもを育てられる環境にない家庭の子どもを児童相談所を介して受け入れている施設です。子どもたちは18歳までここで生活し、その後独立していきます。現在34人の子どもたちがホサナ園に在籍し、内田さんや職員の方達と寝起きを共にしつつ笑ったり時には叱られたりしながら成長しています。

近年、児童養護施設の入所理由の多くは虐待です。そのためホサナ園に来るまで安心して勉強できなかった子も少なくありません。そういう子どもたちが自分のやりたいことを見つけた時、その夢の実現のために全力で進学のサポートをするのも内田さんたちの役目です。学力に加え、経済的な問題も進学のハードルとなっています。このハードルを少しでも下けるため、ホサナ園では後援会の方々の支援のもと、育英基金を用意し進学後の学費の一部を援助しています。その結果、ホサナ園では、おおよそ75%の子どもたちが大学・専門学校へ進学しています。「施設に来るまで行動を制限され、のびのびと自分を表現できない子どもがたくさんいます。そういう子にやりたいことを見つけ、それに向かって邁進していってほしい」と内田さんは言います。また最近、奨学金制度においても返還義務が緩和されるなど、児童養護施設を卒業した子どもへの支援が手厚くなっています。

児童養護施設は子どもたちにとっては家でありプライベートな空間のため、閉鎖的にならざるを得ない側面があります。その一方で社会の理解がないと様々な援助も受けにくくなります。そこに児童養護施設としての課題があります。「児童養護施設のことを知ってほしい。そのことが間接的な支援になります」と内田さんは話します。

ホザナ園の外観。ここを家として34人の子どもたちが生活しています。

 

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