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& Talk_聖学院教育のアップデート

■社会のデフォルトになるであろうオンライン化への適応

――オンライン授業で特に意識していることはどんなことですか??

ローランド 清水さんともよく話しますし、学生にも当初から言っていることですが、社会全体もオンライン化に慣れ、この状況はコロナ禍が収束しても間違いなく続きます。来年度学生がキャンパスに戻れたとしても、就職するときには今までとは違う働き方になっていることでしょう。だから学生は今は辛くてもオンライン化に適応する必要があります。学生は12年以上、教室という一定の環境で教育を受けてきているので環境の変化についていくのは大変だと思います。あまり構えず「こういう教育もある」くらいに考えて慣れていかなければなりません。
また教員にとってもオンライン授業が初めてという方もたくさんいらっしゃいます。学生はそのことも踏まえ、わからないことや、こうしてほしいという要望があったら、教員にどんどん伝えた方が良いと思います。動画であっても課題であっても一方的に配信しているわけではなく、その反対側に人がいます。そういう意識を持つこともオンライン化していく社会では必要なことです。

清水 私たちは職員なので学生に直接教えることはしませんが、職員の間で「私たちは今何ができるんだろう」「どういうことで、学生たちの学びを支えられるだろう」という話し合いが持たれました。まず、教員の動画のアップ先、連絡手段、学生や保護者にどう説明するかなど教育環境の土台の整備から始めました。今の教育支援課マネージャーの原田さんやICTが得意な教育支援課員の人たちと連動して「こういう風なら良いよね、ああいう風なら良いよね」と夜通し話し合っていました(笑)。日中は学生や教職員のサポートがメインなのでどうしても会議は夜でした。ただそれによって、部署間の横の連携ができるようになったのは確かです。いろいろな部署との連携がかなり強くなったと感じています。

「動画であっても課題であっても反対側に人がいるという意識を持つこともオンライン化していく社会では必要なことです」と語るローランド先生

■「StudentからLearnerへ」主体的に学ぶ生徒の育成

――教育環境や教育法にはどのような変化がありましたか?

日野田 大きな変化としてICTがあります。校内のWi-Fiの問題とか端末、設備投資の議論が一気に進み、2学期からBYOD※4という形で生徒1人に1端末という状態が実現しました。以前は校内で携帯を無断で使ったら没収というルールがあったことを考えると、驚くほどの変化です。これによっていろいろなチャレンジができるようになりました。
また教育法に関しては、4〜5月を通して、教育は強制だと成立しないということをまざまざと実感しました。生徒が学びたいと思えるようにどう授業をデザインすれば良いか、結構悩みました。加えてオンライン授業という環境を通して、生徒それぞれの学習に対するモチベーションの置き方が異なっていることもわかってきました。理論的な裏付けがあることを知るとやる気になる生徒もいれば、実効性を感じることがモチベーションにつながる生徒、探究的な問いに刺激を受ける生徒もいます。そういうことがわかっているにもかかわらず、6月以降対面授業ができるようになったら従来通りの画一的な学びに戻すということはありえません。私たちが育てたい生徒像はどんなものなのか、改めて教員間で話し合いました。その結果、スクールモットーである「Only One for Others」を体現するためには受動的な教えられる存在「Student」ではなく、自分で学びをデザインし主体的に学ぶ存在「Learner」を育てるというコンセプトで一致しました。このコンセプトが共有できたことは教育面での大きな変化でした。
BYODの実現も「StudentからLearnerへ」というコンセプトを後押ししてくれました。1学期まではドリル形式の「宿題」が多かったのですが、2学期からは探究的な「課題」が増え、強制的な学習から主体的に取り組む学習に変えるチャレンジが増えました。

ローランド 学習において、主体的に興味を持って関われるかどうかで成長が全然違います。学び手が興味を持てないと学習そのものを継続できませんし仮に結果が出たとしても自ら獲得したという実感が薄く、成果が自信につながりにくいという点があります。

「受動的な教えられる存在「Student」ではなく、自分で学びをデザインし主体的に学ぶ存在「Learner」を育てる必要があります」と語る日野田先生

 

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