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& Talk_聖学院教育のアップデート

■かつて経験したことがない緊急事態宣言。教育の現場で起こっていたこととは

――緊急事態宣言の決定から発令までほとんど日がありませんでした。混乱もあったのではないでしょうか? 

清水 教職員に、オンラインに慣れている人があまりいなかったためテレワークやオンライン授業と言われても何をして良いのか分からないという状況でした。そのため情報センターの課員がテレワークやオンライン授業のサポート体制を整えるところから始めました。インフラが整った後の対応としては例えば紙の資料をどう取り扱うかなど具体的なアドバイスを連携しながら行いました。また初期の頃は教職員にスマホを活用してもらいました。スマホにはカメラもマイクも内蔵されています。皆さん必死になって取り組んでくださったので、慣れていない人が多いとはいえ想定より遥かに早くオンライン化が定着しました。

日野田 中高は、4月6日に始業式・入学式を予定していたのですが、全学年が一斉登校できる状況ではなかったため中1、高1と高3だけ登校してもらい、入学式と今後の対応を説明しました。そのあとオンラインツールとして使う予定だったGoogle Classroom※1の講習を、新入生には保護者同伴で行いました。生徒のスマホにはペアレンタルコントロール※2がかかっていることも多く、150人中、70~80人は思うようにできませんでした。そこで全教職員総出で一人ひとりトラブルシューティングをしていき、その日をなんとか乗り切ることができました。
課題となったのは翌4月7日です。中2、中3、高2の生徒が登校予定だったのですが、緊急事態宣言で来られなくなりました。そのため4月7~9日の3日間、zoomを開設し、アクセスできる生徒にはzoomで指導し、Google Classroomの招待に応じられない生徒には担任の教員が全員電話で対応してくださいました。それが最初の1週間です。

――中高は緊急事態宣言から1週間後には授業動画を100本配信し始めてます。なぜそんなに早い対応ができたのですか?

日野田 この戦いの長期化を想定し、「時間をかけた議論よりまず何かをやらなければならない」と決めました。とりあえず動かないと景色は変わりません。やってみて上手くいかなかったら調整をし、上手くいったら共有し広めていくというスタンスをとることにしました。
ただ、みんなができる最低限のラインで動き出そうということになり、教員1人2本ずつ動画を作ることになりました。各学年5教科の教員が2本ずつ作り最初の週の授業動画が100本になりました。
逆にそれ以上のことは制限しました。そうしないと得意な教員と苦手な教員の間に衝突が起こると思ったからです。やりたい教員の「やりたい」というモチベーションは維持し続けなければならないし、苦手な方もやっていただかなければいけない。そこで1人2本。ベテランも若手も頑張る。苦手な人は聞く、得意な人はやり方を共有する。そのような対応をとるのに2本がちょうどよかったのです。

――大学の組織としてのルール作りはどのように行われていたのですか?

ローランド 大学は中高に比べると、教員の自由度は高めに設定されていました。緊急事態宣言が出た後、教育支援課を中心に情報センターや私が加わって、オンライン授業のガイドラインを作りました。Teams等を使った同時双方向型の授業をするA型、中高のようにオンデマンドで授業動画を配信し課題を出すB型、課題の出題と採点に重点をおいたC型の3つの形態を用意し、そのいずれかで授業を行うというガイドラインです。教員個々の教えやすさに加え分野ごとの特性もあるので、みんな同じ方式で、というより、選択できる方が良いのではと考えこの形になりました。ただオンライン授業が初めてという教員がほとんどなので、全教員対象の研修会を行いサポートしていました。オンラインの場合、対面と大きく異なるところがあります。例えば出欠の根拠(何をもって出席とするか)、課題の分量(学生が在宅だと過度に課題を出す傾向がある)、オンラインでの自分のスキルの把握(普段の授業スキルとオンラインでのスキルは違う)などです。そういった違いに気づき考えてもらうための研修会です。また自分に合う授業形態を見つけてもらうことも研修の目的の一つでした。
当時、大学から教員にあまり積極的に働きかけないようにしていました。とにかく1学期は学生も教員も必死だったので、それ以上負荷をかけて教員がパンクするよりは、学生がちゃんと受講できることを優先したためです。

清水 先ほど日野田先生もおっしゃっていましたけれど「無理せず12本」とか「ここは制限する」というルールは大学でも作っていました。
 ルールとは少し離れますが、聖学院にはLMS※3があり、学生たちの学びを止めないよう、このシステムをうまく活用していけないかという話し合いも行われました。基本的には職員側から教員方に提案をするのですが、教員方からも「こういうことができないだろうか」という相談を受けることがあり、コロナ対応においては本当に教職協働、教員と職員が両輪となってこの難局を乗り越えようという意気込みが感じ取れました。

 

「教員と職員が両輪となってこの難局を乗り越えようという意気込みが感じ取れました」と語る清水さん

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