各教科の主任クラスで構成される「教科主任ミーティング」という研修が2月10日(水)に開かれました。聖学院中高が昨年掲げた「Student(教えられる存在)からLeaner(主体的に学ぶ存在)へ」という教育コンセプトを、各教科ごとに具現化していくためのミーティングです。また昨年は環境の変化に対応するため、ICTや教育理論など様々な研修が学内で行われました。そこで培われた知見をもとにそれぞれの教員が自ら考えて動いていくことも、この取り組みでは期待されています。(↓ 写真は3月9日の教科主任ミーティングの様子)
「StudentからLeaner」へ学びの転換をしていくにあたり、まず生徒には元々学ぶ力があり、興味さえ持てば自分で学ぶことができるという前提条件に立つ必要があります。そこに立脚し、生徒の興味を引き出し評価する手法としてICEモデルが採用されました。問いを立てることで学びのストーリーを作り、生徒が主体的に学びたくなる学習を成立させ、合わせてその学びを質的に評価できるフレームワークです。「教科主任ミーティング」もICEモデルに沿って行われています。流れとしては、その教科において、「本当に教えたいこと、それを学ぶと何が変わるか」というコア概念を定め、生徒にどのような学習者になってほしいかを明確にし、その生徒像をもとに評価のものさし「ルーブリック」を作ります。2月10日のミーティングではこのことが共有されました。次回3月9日(火)のミーティングでは、「どのような学習者になってほしいか」という生徒像まで作りました。「生徒の授業同様その時だけが研修ではありません。そこを起点に考えを進めてほしいです。教えてもらうのではなく自分たちで学びとった方が教員も楽しいはずです」とミーティングのファシリテーターを務める佐藤充恵先生は言います。聖学院中高では教員も「主体的な学習者」として日々進化、成長を遂げています。(取材日3月2日)

↑「社会の尺度ではなく、どう成長してほしいかで評価することが大事です」と語る佐藤先生。