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&Talk 聖学院の表現教育-アート-

美術を通して身に付く集中力

渡邊 また、おしゃべりしながら描いた作品と、集中して描いた作品では明らかな差が出ます。それがどのくらいの差なのか、実際に体験する授業も行っています。例えば、つぶれた缶の周り一周の凹凸だけを見つめてゆっくり描くと、記憶にない形なので集中することができます。手本の絵を逆さまに見ながら描いたりもしています。しゃべりたくなくなる状態を不思議に思ったり、そんな自分を振り返り笑ったりしながら、できあがった鉛筆の線はしっかり太くなることも学びます。
 集中力ってすごく大事ですよね。小学校の課題は、集中の持続時間が比較的短いことでしょうか。
北野 はい、短いですね。
 そこには常に問題を感じています。今、コロナ対策で極力しゃべらないようにするチャンスだと思うところもあります。図工室に入った時に「密になるからしゃべらないで」と声をかけると、しばらく無言の時間が続きます。そこで「鉛筆の音しか聴こえないね」というと児童は「そうだね」と自分が集中していたことに気づきます。しかし、これが2時間続くか、と言うと…。
北野 続かないですね。長くて30分かな、という感じです。続いたら続いたですごく疲れてしまうみたいで、その後の授業の「記憶がない」とか言っている子もいるので(笑)

 

「小学校時代の作品を、本人だけじゃなくて、親子で大切にしてほしい。それは自分が何かを大切にしたことの証になります」と語る関先生

 


自粛期間と図工・美術

渡邊 緊急事態宣言の中、学校へ登校できない期間の宿題として中学生へ向け絵の下描きを課題に出したところ、ものすごく細かく丁寧に仕上げた生徒が多かったです。
一同 へ~。
渡邊 受験を控える高校生にとって大変なその期間中、中学生とオンラインで面談をしたのですが、ほとんどの生徒が「今の状態は楽しい」と答え驚きました。「2週間一歩も外に出てませんが平気です」「自分はインドア派だから」「今まで土日もクラブで忙しすぎた。こんなに心に余裕があるときはなかった」とポジティブにとらえていました。そして生徒たちは、家族の食事を含めいろいろと何かしら作っていると言っていました。こういう状況になると、人は何かを作りたくなるのかなと仮説を立てたくなりました。思わず「うわ!」と声をあげるくらい丁寧に仕上げられた下描きの宿題も、この何かしら作る時間に丁寧に制作したのだと思われます。
 小学校は終了式をしないでお休みに入ったので、絵具からクレヨンから全部学校にある状態だったんですね。その中で課題を出したらみんな家にあるもので思った以上に面白い作品を作ってきたんです。いい作品ばかりなので学校のホームページに掲載しました。そうしたら、それを見た子どもたちがさらに張り切って作品を作り始めたんです。低学年のご家庭では親子合作という作品もありました。みんな作ることをとても楽しんでいるようでした。
ただ担任の先生の顔を描こうって言ったら、全員オンラインで見た先生の顔になってしまうかもしれません。目の前で話している先生、動いたり一緒に何かやる先生とはやっぱり違ったんじゃないかなって思います。特に小さい子たちが学校再開後に「うーん顔にはひげがあるねぇ」とか「ひげはね鼻の下にも生えているんだよ」とか話しながら描いてるのを見ると、友達と一緒に描くっていうのもすごく大事なんだなと思いました。
渡邊 そういうのも大事ですね。またそれとは逆に教室でみんなでやると「あ、私遅れてる」とかもありますよね(笑)。
 焦りますよね。
渡邊 決められた時間に作り上げるという逆算しながらの行動も大事ですが、焦らない環境も大事ですね。

 

 

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