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活躍ファイル#07  聖学院中高 五十嵐健太さん/山口由人さん

聖学院ASF NEWS No.57

聖学院中学校3年(2019年5月現在)

 


SDGs達成に向けて 僕たちにできるアクション


つい先日まで桜が満開だと思っていたのに、あっという間にゴールデンウイークが終わってしまいました。駒込の街全体には花の香りが漂い、吹く風にもなんとなく心がワクワクするそんな季節のある放課後に、SDGs実現に向けての活動を行っている、中学3年生の五十嵐くんと山口くんのお話をうかがう機会を得ました。

 

 

―二人は一緒にSDGs推進の活動をしているのかと思ったら、それぞれが別々に違う団体で活躍しているんですね。二人がどんな風に出会ったのか教えてもらえますか?

五十嵐:中3の今は別々のクラスですが、中1の時はクラスが一緒だったんです。ゴールデンウィーク中に上野動物園に行って、調べてレポートを書くという課題があったのですが、その時に「一緒に行こうよ」と僕が誘ったのが仲良くなったキッカケだと思います。

山口:話すようになってすごくビックリしたのが、僕の実家のとなりのとなりが五十嵐のお祖父さんの家だということ。お祖父さんとはよく話をすることがあったし、飼っていた犬の話題とかで話が盛り上がって一気に親近感がわきました。

五十嵐:僕も縁を感じました。神様の思し召しかな。

―それはすごい偶然!きっと運命的な出会いだったんですね。
二人はお互いのことをどんな風に思っているのかな?

五十嵐:僕たち、個性が全然違うんです。山口はおおらかで、やさしくて、そして頼りになる。僕は記念祭(聖学院中学の秋の文化祭)の実行委員だったのですが、なかなかうまく運営ができなくて、彼がたくさんフォローしてくれました。

山口:そうだった?

五十嵐:そして少し忘れっぽい。(笑)

山口:五十嵐はコミュニケーション力が高くてチーム作りが得意。自分にはない長所を持っていると思います。

―お互いの強みを認め合っていてすごくいい関係ですね。

山口:そういえば、僕が生徒会に立候補したときには五十嵐が応援演説をしてくれました。

山口さん

 

 

―では、今度はSDGsとの出会いについてうかがえますか?

山口:僕は中1の時に聖学院で実施したJUNEC(こども国連環境会議推進協会)の井澤さんのワークショップで初めてSDGsを知りました。すごく楽しかったので、学校の外で実施しているイベントなどにも参加するようになって、今では結構な回数を参加しています。
例えばソフトバンクのみらい会議とかキリンスクールチャレンジ、全国高校生未来会議にも参加しました。

五十嵐:僕は中1の7月の聖学院の学年行事でSDGsに出会いました。休みの日なのに学校に登校させられて、僕は勉強が嫌いなので気が乗らなかったんですが、来てみたら勉強じゃなくてレゴを使ったり、ゲームをしたり。なんだ楽しいじゃないかと。そこからSDGsに興味を持ちました。

 

五十嵐さん

 

―2018年の記念祭でSDGs関連の展示をしている五十嵐くんに出会ったことが今日の取材につながっているんですが、記念祭でどんなことをしていたか教えていただけますか?そして現在は具体的にどんな活動をされてますか?

五十嵐:記念祭ではSDGsを説明するポスターの展示やSDGsステッカー作り、それから「絵本でSDGs推進協会」という活動をしている糸魚川の女性の方にミニワークショップを開催してもらいました。

山口:SDGsステッカーは慶應義塾大学の蟹江先生の研究室の活動を参考にさせていただきました。研究室に所属する学生の方にもご協力をいただきました。

五十嵐:現在僕は山口から、「みらい会議」で出会った高校生を紹介されて、その高校生たちと「学生団体Future」という団体を立ち上げて活動をしています。活動内容は募金活動、ワークショップの開催、ワークショップ用のワークシートやグッズの開催などです。一応自分が代表なのですが、偉いというわけでは全然なくて、メンバー全員が役割を持って全員でグループを盛り上げています。
ひとつ広告をさせていただくと8月に都内でちょっと大きめのワークショップを開催する予定です。まだ正式に決まったわけではないので決まったらご案内しますので、ぜひFutureのホームページをチェックしてください。
-学生団体Future-

山口:僕はいくつかの活動をしています。一つは学生団体「SustainableGame」というSDGsアクションを技術面からサポートする団体で、代表を務めています。それから「スクールSDGsプロジェクト」という団体と、中学生が参加できるイベントなどの情報提供をするためのフェイスブックグループ「SDGs Network U-18」を運営しています。
―SustainableGame-

 

―二人とも想像以上にアクティブですね。もともとそういう性格だったのかな?
二人のスイッチが入ったキッカケを少し教えてもらえますか?

五十嵐:僕は勉強が嫌いで、面倒なことは避けちゃうタイプなので、最初からスイッチが入っていたかというとそういうわけではありませんでした。僕が変わったキッカケは聖学院の記念祭の実行委員になったことだと思います。最初はジャンケンで担当になったという感じだったのですが、やるからには真剣にやりたくて。でも全然うまくいかなくてみんなからバッシングされたけど、かえってそれが良い経験になりました。次のキッカケは、僕と山口ともう一人の友人と3人で「東京公共交通オープンデータチャレンジ」という公募のコンテストに応募して東日本旅客鉄道特別賞を受賞したことです。そして次の3つ目のキッカケが一番大きな理由だと思いますが、山本 亨先生が2年生の時に自分の担任だったこと。山本先生は「失敗なんて恐れるな、とりあえずやってみたらいい」と常に自分の背中を押してくれました。4つ目は、2回目の記念祭の実行委員を経験して、一年目よりは少し納得できる活躍ができたことです。

山口:僕も実は積極的なタイプではないんです。聖学院の入試の面接の時に自分の長所を聞かれて、つい「勢いがあるところ。」と答えてしまいました。言葉にしてしまうとその方向に向かってしまうものですね。学校説明会で聖学院のことをいろいろ聞いていたので、入学する時には本当にワクワクしていました。中1の時に勢いで組長になりました。僕はドイツで育って帰国子女で入学してきたのですが、ドイツの学校はもっと少人数だったので、クラスの人数がドイツに比べると多くて、しかも騒がしいなと思いました。特に五十嵐は元気があって。クラスをまとめるのには苦労しましたが、思えばこのときの経験が僕のスイッチが入るキッカケだったのだと思います。それから生徒会にも入って。言ってみれば、すべて聖学院で培われたんだと思っています。聖学院って勉強だけじゃなくて「生き方」を教えてくれる学校なんです。

 

 

―過去と現在のことについて質問してきたので、今度は将来について聞きたいのですが、二人の将来の夢を聞かせてもらって良いですか?

五十嵐:実は僕は明確な将来のビジョンがあるんです。それは、学校の先生になることです。社会科か情報科の先生になって聖学院に戻ってきます!さっきも話しましたが、僕は勉強があまり好きじゃないです。だから僕と同じように勉強が嫌いな人に、勉強だけじゃない、みんな輝けるってことを伝えたいです。自分が今、中学や高校に在籍している間に多少生徒に影響を与える自信はあります。でも自分の身近だけではなくて学校全体に良い影響を与えたいと思っているので、大学を卒業したら先生になってきっと聖学院に帰ってきたいと思っています。

山口:僕は中1の時からずっと描いている夢があって、それは宇宙に行くことです。仕事に関しては、漠然としていますが明確になっているのは、人を助ける仕事をしたいということです。そして起業をしたいと思っています。

―二人ともすごい明確にビジョンを持っていますね。山口くんの「宇宙に行きたい」ってワクワクしますね。2050年を目指して宇宙エレベーターの開発が進められています。聖学院中高で宇宙エレベーターの高校生大会が何年か前に開催されたことを知ってますか?

山口:物理部が参加した大会ですよね。僕、物理部にも所属しているんです。

―え、そうなんですね。宇宙エレベーターもやってるの?

山口:いや、僕はもっぱら4足歩行ロボットで。

―将来の夢を聞きましたが、もっと近いところ、今年、あるいは高校に進級してから目指したい目標について話してもらえますか?

五十嵐:先ほど学生団体Futureの話をしました。現在メンバーが10名程なのですが、夏のワークショップの活動などを通して、今年中にさらに20名のメンバーを集めたいと思っています。そのうち半分の10名は聖学院から集めたいです。この団体はワークショップを実施したりワークショップ用のワークシートやグッズの開発をしているので、聖学院小学校や女子聖学院中高、そして聖学院大学でもワークショップを開催したいと思っています。グッズの開発ではSDGsのカルタの制作の企画があるのですが、企業に売り込んで商品化できたら良いなと思っています。

山口:僕はいくつかありますが、まず生徒会として、SDGsステッカーの制作を目指したいです。慶應大学ではSDGsを認知してもらうために、SDGsのステッカーが食堂やトイレなどいろいろなところに貼られています。聖学院でもそれをしたいと思っています。それから、スクールSDGsプロジェクトの活動として聖学院アフタースクールでワークショップを実施する計画が動いています。そしてもう一つは、先ほどの話に出た東京公共交通オープンデータチャレンジに応募して受賞した「Smooth Transfers」というアプリの商品化を実現したいと考えています。それから、100名以上の規模のイベントを2つくらい実施したいです。

―何度も言いますが、二人ともホントにビジョンが明確なので驚きです。山口くんは生徒会としての活動もしているんですね。

山口:はい、実は今日も生徒総会で全校生徒に向けてSDGsのプレゼンをしてきました。

―二人の活動も素晴らしいけれど、聖学院中高は他にもいろいろな活動やプロジェクトがありますよね。何か興味のあるものはありますか?

五十嵐:僕たちと同じ中3で5インチゲージのプロジェクトがあるんですが、彼らが糸魚川市観光協会とコラボして七夕にイベントをやるんです。これは興味あります。

山口:糸魚川といえば5月中旬から中3は農村体験に行くのですが、今年の糸魚川は田植えだけじゃなくてプロジェクトの要素が加えられてさらに面白くなりました。

五十嵐:あとは「みつばちプロジェクト」や「パラスポーツプロジェクト」にも興味があります。

山口:海外研修ではタイの研修が昔からありますが、今年から夏にカンボジアに行く研修が始まるんです。実は僕も参加予定で、今からすごい楽しみにしています。

五十嵐:それから聖学院で歴史のある「べリアン会」という英語ネイティブの先生による英語で聖書を読む活動があります。僕はよく参加していますがとっても楽しいです。

 

 

―二人は尊敬している人はいますか?

五十嵐:何といっても山本 亨先生!山本先生はいろいろなことができる先生で、本当に尊敬しています。著名人では俳優の柴田恭兵さんが演じていた「あぶない刑事」のユージさん。ポジティブなところを尊敬しています。

山口:僕は誰かを目標にしているということはなくて、今までにいなかったような人に自分がなりたいと思っています。すごいなあと最近思った人は、一緒に活動をしている知り合いの高校3年生の方です。高3なのに大学受験を目標にしないで、あくまでも自分のやりたいことを実現することを目標としているところをすごいと思っています。

尊敬する山本先生と

 

―長時間のインタビュー、ありがとうございました。最後に同世代の人たちに向けてメッセージをもらえますか。

山口:まず行動することだと思います。今、時代は流動的で急速に変化をしていますので、計画にばかり時間をかけていると何も始められないまま世の中が変わってしまいます。考えてばかりいないでとにかく行動してみる。そして怖がらないで大きなことにもチャレンジした方が良いと思います。

五十嵐:山本先生の受け売りですが、ガードナーのMI理論というのがあります。人間の知能を8つに分類しているのですが、その中には音楽や運動感覚、対人、空間認知などもあって、いわゆる勉強的なことだけを知能としていません。人はそれぞれ得意なことがあるので、そこを生かしていってください。それから大人や先生を頼る、聖学院には信頼できる先生がいます。そうした先生の力を借りて自分の可能性をさらに伸ばして欲しいと思います。

―楽しいお話ありがとうございました。また活動の成果を聞かせてください。

※学校法人聖学院はグローバル・コンパクトに署名・加入、SDGsをめざした活動を行っています。
※SDGs…2030年までの実現をめざし掲げられた、17の目標と169のターゲットからなる「持続可能な開発目標」

 


 

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