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「聖書」の授業/聖学院中学校・高等学校 focus


写真:実際に起きた事件も題材に取り入れ、命について考える授業。生徒も真剣に取り組んでいます。

聖書と照らし合わせながら自分の考え方の基準を作っていく

聖学院中高には「聖書」という授業があります。聖書を中心にキリスト教についての知識や価値観を学ぶ授業です。特徴的なのは、問いを立て、生徒が主体的に考えることを重視している点です。例えば「愛するとはどういうことですか?」「奉仕とはどういうことですか?」という問いが生徒に投げかけられます。その問いに対する自分なりの答えを聖書と照らし合わせながら考えていく授業です。

特に高校3年生になると6年間の総まとめとしてキリスト教倫理について考える授業が展開されます。2学期は「命」をテーマとし、モーセの十戒から「殺してはならない」という人としての根源に関わる題材を扱います。授業では、まず「殺人が法律で禁止されているのはなぜか?」という問いが投げかけられます。その問いへの応答はICTを活用して、Googleフォームで集計されます。続々と集まってくる回答には「力のある人が国を支配してしまうから」「社会的秩序維持のため」「人間の命は無限の価値をもっているから」など、しっかり考えられた答えがいくつも見られます。次に聖書は人の命について「絶対的に大切なもの」という観点から書かれていて、疑問を挟む余地すらないことを解説します。さらに公共の利益を理由に犯行に及んだ凶悪事件や優生思想などについても話し、様々な角度から神によって与えられた「Only One」である「命」の大切さについて考察していきます。最初は和やかに授業を受けていた生徒たちも、次第に真剣な面持ちに変わっていきます。

授業で紹介された凶悪事件の犯人は正義だと思って殺人を犯しています。殺してはいけないという共通認識の崩壊ともいえます。このような事件に直面したとき、自分なりの答えを持っていないと毅然と「間違っている」と言えません。自分なりの考え方や価値観、つまり基準が重要です。授業を担当する久保哲哉チャプレンは「聖書は規範する規範と言われます。聖書の考え方、規範に触れることで、『自分はどう考えるか』という自分なりの考え方が見えてきます。この授業を通して、自分の基準の作り方を生徒に身につけてほしい」と語ります。

 


写真:久保哲哉チャプレン

グローバルイノベーションクラスの宗教ゼミ
世界に貢献できるイノベーターを育成するグローバルイノベーションクラス。このクラスには「宗教/文化」というプロジェクトがあります。聖書の思考、発想をもちいて社会で活躍している人を取材・研究して、聖書の原理がどのように社会で機能しているのかを知るプロジェクトです。聖書に基づいた理念で企業を立て直した資生堂の元社長の本を題材にしたり、世界中に聖書を届けるために辞書すらない言語での翻訳を手掛けている団体に来ていただいたりしています。世界で活躍する生徒を育てるにあたり、キリスト教的視点を持ち合わせている、聖学院らしいゼミです。

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