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想像植物ハンティング_聖学院の探究学習【理科】/聖学院中学校・高等学校FOCUS

生徒が作ったワークショップのシート。たくさんの気づきが書き込まれ、興味をもって観察した様子が伺えます。

想像植物ハンティング
 自分なりの解釈で植物を観察 そこからたくさん気づきが生まれる 

 

中学1年生の理科では「植物の花のつくりとはたらき」と「植物の分類」について学びます。いずれも観察を伴う学習です。聖学院中高はこの学習において今年、「想像植物ハンティング」(※)というワークショップを導入しました。「想像植物ハンティング」とは生徒が自分で植物を採取しに行き観察し、見つけた特徴に自分なりのストーリー(解釈)をつけるというワークショップです。ある生徒は葉についている黒点に「鳥の目を模して天敵を遠ざける効果がある」と想像したり、場所によって葉の色が違うことから「葉の若さによって色が変わり、においが変わる」というストーリーを考えました。生息地や開花時期、植物の名前などの設定も考え、それに基づいて想像していきます。植物が生き残るための機能なのではないか、他の生物とどう関わっているのかという視点をもって観察することで細かい特徴を自分で発見していくようになります。「見る楽しさを伝えたいです」とは、中学1年の理科を担当される佐藤充恵先生の言葉です。


お話を伺った佐藤先生。


通常の観察の場合、観察中は植物を見ていますが、教室に戻るとその体験が途切れます。また同じ植物を観察するので人との違いが見つけにくく、わかっていることの確認作業になりがちです。生徒は正しいかどうかに意識がいき、興味が加速しません。このワークショップは、植物を探している時も教室に帰ってきてストーリーを考えている時も楽しめ、常に頭や心が興味関心や気づきの方に向かっていきます。さらに生徒一人ひとり選ぶ植物もストーリーも違っているので生徒間での対話も生まれます。佐藤先生は「生徒には小さな気づきにも自信を持ってほしいです。気づきは自分のものであり、こうでなければという正解はありません。間違いがないということは否定されることもないということです。また、みんなの気づきを並べたものから見える発見があり、その発見を一緒に喜びたいです。」と語ります。

一般的な授業では、植物の機能や分類に関する学習は知識の習得が中心となりがちです。しかし「想像植物ハンティング」のような体験から入ると、知識に対しても興味や気づきが生まれるのではないでしょうか。(取材日8月20日)

※「デザインのとびら」というクリエイティブチームが考案したワークショップ。

SEL(Social Emotional Learning/対人関係能力育成)

聖学院中高ではSELにも力を入れています。SELとは自分や人の感情に目を向け対話の場を作っていける力を育てる学びです。子どもは自分の感情に目を向けることに慣れていません。それを丁寧にスキルセットすることで対話的な学びをした時に多面的な解釈ができたり新しい気づきを増やすことができます。


 

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