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& Talk_聖学院教育の探究学習【理科】

■理科を学ぶことの意義は何か

――これからの社会や未来にとって、理科を学ぶことの意義とはなんだと思いますか? 

 

佐藤身の回りの目に見えることはほぼ全て理科の分野に関連していて、一方、電気やDNAなど目に見えない概念も理科は扱っています。身近であり、かつ様々な学びや分野につながるのが理科だと思います。聖学院にはOnly One for Othersというビジョンがあります。自己実現にとどまらずそれを他者貢献にいかすという意味です。その入り口として理科はとても有効だと思っています。他者貢献の文脈でSDGsを考える際も、最初は水を無駄にしないということやゴミの問題など身近なことから興味をもつことが多いのではないでしょうか。その最初の気づきは紛れもなく理科分野です。さらにその事象を深く学び探究することで、「なぜ環境改善は実現困難なのか。わかっているのになぜ行動できないのか。知ってもらうために自分は何ができるのか」という自分ゴト化につながります。そういう社会や人に貢献できる人となるための入り口として理科を学ぶ意義があると思います。

松尾 今の佐藤先生のお話とちょっと近いのかもしれませんが、生きていく上で色々決めたり考えたりする際の、材料としての知識と意思決定プロセスを身につけるのが理科だと思います。最近であれば新型コロナウイルスに関連したことなどがまさにそうです。様々な情報がある中で自分で考え行動を決めなければなりません。その時にすべての知識を持っていなくても「この言葉は聞いたことがある」というスタートラインとなる知識と、そこから自分で問いを生み出し明らかにしていくプロセスが身についていれば、雑多な情報に囚われずに自分の意思決定ができると思います。
ただ、理科だけを勉強していれば良いのかというと、それだけでは視野が狭くなります。極端な話ですが、遺伝子改良を人に施しても良いという考えに至るかもしれません。様々な分野の知識を身につけ、倫理観も含め多面的な視点をもつことが大切です。横断的な学びを通して興味や気づきをどんどん広げていく探究学習の意義もそこにあると思います。

続橋 私も佐藤先生と似ていますが、理科での探究を入り口として、一人ひとりが興味関心をもって考えられるようになることと、あわせて他の人の意見に耳を傾けられるようになることがこれからの社会には必要だと思います。社会には答えのない課題がたくさんあります。その解決にはいろいろな人の考え方や価値観を取り入れることが重要です。また、そうして得た力を自分のためだけではなく、世界や世の中、みんなのために使える人になってほしいです。その意味でも、探究的な学習を小学校からやる意義がありますし、中学・高校と継続していくことが大切だと思います。(取材日/2021年7月)

聖学院中学校の理科の授業。360度カメラ(RICOH THETA)を使ったグループワーク。

 

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