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& Talk_聖学院教育の探究学習【理科】

■テストはラベリングではなく、あくまで成長の物差しという意識が必要

――探究的な学習はテストにも変化をもたらしますか? 

 

佐藤 探究的な授業をやっても、テストが全部知識を問う形だと、結局生徒は探究的な学びを大切だと思わなくなります。1割でも良いから生徒たちが今までやってきたことを発揮する問題を入れるようにしています。例えば、成長とともに葉の形が変わる植物については、なぜ形を変えるのか自分なりのストーリーを書かせる問題を出しています。やはり自分の発見から自分なりの考えを作ったり、自分なりの感覚を持つということはとても重要です。心が動いて、そして見方が変わるという流れを作れるよう試行錯誤しています。

松尾 そういうテストの問題、とても面白いですね。

佐藤 ぜひやってみてください。聖学院中高以外の子たちがどんな解答をするのか興味があります。この問題は正解があるわけではないですし、自分なりに勉強してきた知識を使っていくらでもストーリーが作れると思います。

松尾 佐藤先生がおっしゃるように「テストの点数が成績のメインなんでしょ?」ということになると「課題は知らない、テストの勉強だけしていれば良いんだ」という生徒が出てきます。それはとてももったいないことですし、そもそも知識を吸収するのが得意ならそれを意欲的に使ってほしいと思います。テストに出ない課題にも取り組みたいと思う、またはテストの問題を解くのに課題がいかせる、そういう仕掛けがあると良いですね。

佐藤 テストや成績は評価を固定するラベリングではないということを、生徒に限らず私たち教員も含めマインドセットしていかなければいけませんね。学習到達度を把握した上で、次に何をすれば次の段階へ進めるのかを示している、テストは成長の物差しだということを広く共有していく必要があると思います。
小学校では子どもたちもまだ成績なんて意識しないで、純粋にどんどん学んでる時期ですよね?

続橋 やはりテストは知識を問う側面はあるものの、テストを意識した授業にはしないようにしています。要点は押さえますが、テストや教科書に縛られ過ぎず、子どもたちの思考や興味を広げていけるよう毎回意識しています。また、5年生くらいになると平均点や100点の人数などを聞いてくる子もいます。そういう子には「点数より普段授業で調べたことや、それをどう思ったか、どう考えたかの方が大事」ということを伝えるようにしています。一方、普段自分から発言しない子は、教員もテストの点数でどう理解しているかを判断してしまいがちです。そうならないよう普段の授業から一人ひとりに声をかけて、今どう考えているのかどう思ったかを聞くようにしています。
小学生の場合、とにかく楽しい時の反応が明確です。自分で手を動かしたり観察する実習をすると、自分から積極的に「ノートにこういうこと書いて良い?」と聞いてくる子が結構います。反応がダイレクトな分、子どもたちの興味や気づきを大切にした授業をより一層心がけるようになります。教育実習で行った他校と比べると、聖学院小学校は特に探究の授業や実習が好きな子が多い印象があります。

 

――聖学院小学校の児童にはどんな特徴がありますか? 

 

続橋 聖学院小学校は、授業をしてみると、子どもたちが自分からやりたいとかこうしてみたいという意見が出てきて、私が予想していた展開を上回る反応を見せます。質問も多く、私が逆に「じゃあこれはどうしてこうなの?」と尋ねることで探究がどんどん進んでいきます。主体的に自分で学んでいける子が多いと感じています。
他の教科の先生方も、児童一人ひとりの初めての気づきやこうしてみたいという要望を大切にし、多少その教科から逸れていても決して否定しません。さらに「こうしてみたら」と促します。子どもたちの発想を「良いよね」と受け入れる柔軟な校風が子どもたちにも伝わっているのだろうと思います。

聖学院小学校のアサガオの栽培の授業。みんな愛情を込めてアサガオを育てているので、細かな変化にも自然と目がいきます。[2019年撮影]

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