心をこめて交わすあいさつ

2017/06/01   先生のことば

 私が5年前に聖学院幼稚園に赴任した時、最初に心に決めたのは、できる限り登園時に子どもたちを出迎えるということでした。小学校との兼務だった私は常に幼稚園にいることはできなかったので、一日のはじめは子どもたちと顔を合わせ、あいさつを交わしたいと思ったからです。そんな思いから始めた出迎えでしたが、いつしか、この時間が私にはかけがえのないものになりました。なぜなら、子どもたちと交わす「おはようございます」とのあいさつが私に一日の活力を与えてくれたからです。

 ところで、私が大好きな讃美歌につぎのような歌詞があります。

 

      「おはよう」とのあいさつも、  こころこめて交わすなら、

      その一日おたがいに、      よろこばしく過ごすでしょう。

      あいのわざはちいさくても、   かみのみ手がはたらいて、

      なやみのおおい世のひとを    あかるくきよくするでしょう。

                             讃美歌Ⅱ編26番2節

 この歌詞にある「心をこめてあいさつを交わす」とはどういうことでしょうか。私たちは子どもたちに元気にあいさつするようにうながします。元気なあいさつは確かに気持ちのよいものです。けれども、元気なあいさつ=心のこもったあいさつ、ではありません。私は心をこめたあいさつのヒントが英語のあいさつの中にあるように思います。

 たとえば「Good morning」は「よい朝をお過ごしください。」「よい朝になりますように。」という意味です。また、「Good-bye」は「God be with ye」の略です。「ye」は古い英語で「you」のことですから、「神様があなたと共にいてくださいますように。」「神様のお守りがありますように。」という意味になります。すなわち、あいさつがそれを交わしている相手のための祈りとなっているのです。

 こう考えてみますと、心のこもったあいさつとは、あいさつを交わす相手の幸せを祈る心を伴ったあいさつとも言えるのではないでしょうか。

 今年は例年にも増して、子どもたちが元気にあいさつしてくれるように思います。うれしいことです。

 あいさつを通しても、子どもたちの他者を思いやる心が育ってほしいと願っています。

                                  園長 佐藤 慎

月別アーカイブ

sub_blogside
ページのトップへ戻る