心に留めておきたいこと

2015/07/22   先生のことば

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 私は幼稚園や小学校で保護者の方と面談をさせて頂くとき、お子さんを育てるにあたって、大切にしていることをお尋ねすることがあります。その問いの答えとしてここ10年くらいでしょうか。目立って増えているのが、「なるべくたくさんほめるようにしています。」との答えです。

 確かに子どもはほめられることによって自分の行いがよいことだったことを再確認したり、意欲が高まるといったことはたくさんあります。私自身も長く子どもたちと接する中でそういう場面をたくさん見てきました。そしてもちろん、私自身、幼稚園においても小学校においても子どもが良いことをすればほめますし、がんばればほめます。

 けれども、「なるべくほめるようにしている。」ということに少し危うさを感じているというのも正直なところです。それはほめることがご褒美になったり、時としてはおだてるということになってはいないかという懸念があるからです。子どもは大好きなお父さんやお母さんにほめられれば、とても嬉しいと感じます。そしてもっとほめられたいと思います。もちろんそれは悪いことではありません。けれども、もし行いやがんばりの目的が「ほめられること」「ご褒美をもらうこと」なってしまうとしたら、どうでしょう。ほめられなければするべきことができない、ご褒美をもらえないとがんばれない子を育ててしまうことにならないでしょうか。するべきこととしてはならないことの判断基準が「ほめられること」である子を育ててしまうことにはならないでしょうか。

 子育ての中でほめること、そして叱ることがとても大切であることは確かです。けれども、たとえほめられることはなくても、正しいことはする、するべきことはする。たとえ叱られたり、罰はあたえられることはなくても、間違ったことはしない、そういう人を育てることが私たちの務めだと思います。ですから、子どもをどんなときにほめるか、どのようにほめるか。またどんなときに叱るか、どのように叱るかを私たちが常に考えるべき大切なこととして心に留めておきたいと思います。

園長 佐藤 慎

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