運動会に見た子どもたちの成長

2014/10/01   先生のことば

kinda_kotoba005 2014年度が始まって約半年が経過しました。今年度入園した子どもたちもすっかり幼稚園に慣れ、元気に幼稚園生活を送っている様子を見ることは私たちにとって一番の喜びです。また2年目、3年目を迎えた子どもたちも様々な場面で成長を実感させられます。先日行われた運動会でも、どの学年の子どもたちもすべての競技、演技に一生懸命参加していましたが、特に年長組の子どもたちの成長には目を見張るものがありました。

 

 みなさんもお気づきになったと思いますが、かけっこをする子どもたちの様子には年齢の違いがはっきりとあらわれていました。年少組の子どもたちはゴールを目指して走ることに意識の中心がありますが、年中組になると徐々に競走という意識が出てきます。そして年長組になると明らかに勝ちたいという意識を持って走るようになり、時には隣を走る子に目を向けるといった光景も見られました。走り終えた時の表情にも意識に違いがはっきりと出ていたと思います。

 

 けれども、年長組の団体競技ではそれとは全く違う様子を見ることができました。二人一組で釣り竿の先から垂れる糸?につくフックを魚の口の所にあるフックに引っかけて釣り上げます。一人だけ釣れたのではだめで、二人が釣れてから釣った魚を網に入れてゴールを目指すという競技でした。ゆらゆらと揺れる糸の先のフックを魚の口先のフックに引っかけるというのはなかなか難しく、釣り上げるのにかなりの時間を要する子どももいました。その様子を見ていた私は、実は少しハラハラしていました。「つれなくて泣き出す子がいたらどうしよう。」とか、「なかなか釣れない子が他の子から何か言われはしないか。」とかいったことを心配したからです。けれどもそれは杞憂に終わりました。釣り上げるのに時間がかかった子は、釣り上げた瞬間、とてもうれしそうな顔をしていました。そして私が何よりうれしかったのは、その様子を見守る同じペアの子も、そして離れたところに並んでいた同じ組の子どもたちも、釣るのに苦労していた子を責める様子は全くなく、釣り上げるまでは応援し、釣れたときには本人と同じように喜んでいたことです。

 

 もちろん、競争ですから勝ちを目指すことは悪いことではありません。けれども年長組の子どもたちはそれよりも大切なことがあることがわかっていたのです。子どもたちの心の成長を感じる場面でした。

 

 最後になりますが、運動会では子どもたちへの応援はもちろん、競技にご参加くださり、片付けもお手伝いくださいましたこと、心より御礼申し上げます。また特に運動会委員としてお手伝いくださったお父様、お母様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

 

園長 佐藤 慎

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