読み聞かせや読書によって育つこと

2014/05/01   先生のことば

kinda_kotoba007 保護者会でもお話しさせて頂いたことですが、昨年度末より、各クラスをまわって絵本の読み聞かせをしています。これは子どもたちと直接関わる時を少しでも増やしたいと考えた事に加え、このことが子どもたちの育ちに大きな意味を持つと考えているから始めたことです。週1回は各クラスを回ると言いながら出来ない日もあるので、「保護者会で宣言したのに」と少し焦りもあるのですが、とにかく続けて行こう思っています。もちろん、幼稚園においては私だけが絵本の読み聞かせをしているわけではありません。担任をはじめとした教師達によって読み聞かせは日常的に行われています。

 

 ところで、幼児期から小学校低学年までの間に絵本や本の読み聞かせや、物語の語りにたくさん触れてきた子どもの方がそういう経験をしていない子どもに比べ、本を読むことを楽しむことができる割合が多くなります。ある調査によると、小学生で 1ヶ月間に本を10冊以上読んだ子どもに占める「幼児期に絵本をよく読んでもらった」子どもの割合が 60.3%なのに対して、1冊も読んでいない子どもに占める「幼児期に絵本をよく読んでもらった」子どもの割合は 34.7%というデータもあります。

 

 読書は一人で出来ます。道具や電源も必要ありません。そのような楽しみは読書以外にはそうたくさんはないでしょう。楽しみを持つことにつながるというだけでも、絵本の読み聞かせや語り聞かせは大きな意味を持っているということができますが、読書の効果は楽しみだけに留まりません。読書は知識の幅を広げます。読書によって漢字を読み書きする力、作文力、読解力も育ちます。けれども、読み聞かせや読書によって育つ力の内で最も大切なのは想像力です。

 

想像力は幅広くものごとをとらえる、深くものごとをとらえるということにつながりますから、もちろん学力にも関わってきます。けれどもそれだけでなく、よい人間関係を築くためにも大切な力です。なぜなら、相手の心を慮る、相手の立場に立って考えるためにはなくてはならない力だからです。私は以前、「真に人を愛するというとき、その相手に必要なことがなにかを分かる感性が必要だ。」とお話ししました。この感性には想像力が大きく関わっています。

 

今後も想像力を育てるために大きな力となる、読み聞かせや語り聞かせを幼稚園として大切にしていきたいと思います。もちろん私自身も絵本の読み聞かせや物語の語り聞かせをできるかぎりたくさんしていきたいと思います。

 

園長 佐藤 慎

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