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女子聖学院中学高等学校は、2005年に創立100周年を迎えます。その記念事業として、本館(普通教室棟の校舎)の改築を行うことになりました(2005年着工、2006年竣工予定)。今回女子聖の新校舎の設計を担当する株式会社松田平田設計に、改築にあたっての外観イメージについて伺いました。
基本的な考え方
現在の基本的な校舎配置が校庭の優れた環境を作り出していることから、新しい教室棟も現在位置に建設することが最もふさわしいと考えております。教室棟は、学習や生活の場ですので、機能性、快適性を重視した設計を進めます。また家庭と同様、生徒さんたちをあたたかく優しく包み込む「家」のような空間を作れればと思いました。新しいデザインにあたり、女子聖学院のシンボルとなっている、チャペル棟のデザインを尊重しつつ調和し、すばらしい環境を生かし、全体として統一感ある景観をつくりたいと思います。
イメージ図1
校庭側から見たもの。校庭にある美しい樹木、とりわけイチョウの木の垂直な樹形に呼応し、教室単位で切妻型の屋根を持つ、三角形の連続的な連なりが天に向かって垂直に立つ外観イメージを抱きました
。(旧宣教師館はこの絵では現在の位置に描いていますが、これについては現在検討中です。)
イメージ図2
北側の道路反対側から見たもの。チャペル棟の特徴のある屋根のシルエットと自然に連続するように、4階の屋根のラインを作りたいと考えます。またチャペル棟の大きな三角形の屋根の上昇感のあるリズムに呼応するように、教室単位で連続する三角形の屋根型の垂直性のあるリズムを作りたいと思います。
イメージ図3
チャペル棟横の校門あたりから見たもの。既存の正門のデザイン、街路樹と一体感が出るようなフェンスをデザインされたものとして作ります。また歩道とのなじみを重視し、四季折々に花を咲かせる生垣を前面に出すことにより、なお一層近隣になじみ、皆様にご理解いただける施設のあり方を実現したいと考えています。

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