48日間の使い方

2017/07/21   先生のことば

いよいよ夏休みが始まります。それぞれのご家庭では、いろいろな予定が計画されていることと思います。どうぞ、安全で楽しい夏休みをお過ごしください。

ところで聖学院小学校の夏休みを数えてみると、7月で17日間、8月で31日間、合計すると全部で48日間もあることがわかります。この長い期間をどう使うかは自由ですが、ぜひ有効に使っていただきたいと思います。旅行や、映画、プール、帰省などのレジャーや、病院で治療をしたり、合宿やボランティアなど、普段なかなかできないことを長期のお休みを使って行うということが多いのではないかと思います。

しかし、48日間はそれだけでは埋まりません。では、それ以外の日数をどう過ごしていくことがよいのでしょうか。その「使い方」を考えてみたいとと思います。

■10000時間の壁

ある学者が「10000時間の壁」という理論を提唱しました。これは、一つのことに1万時間を費やせば、トップレベルのスキルが身につけられるというものです。何かを成し遂げるためにかかる目安をこれまでの統計から導き出した答えがこの10000時間だそうです。各界のプロたちはそれだけの時間をかけることによって、同じ道を歩む人たちの「壁」を超えてその道のプロになれたという理論です。

しかしこの10000時間はとてつもない数字で、計算してみると1日3時間ほどみっちり取り組んでも10000時間に到達するまでには9~10年かかる計算になります。これではちょっと手が届きにくい感じがしてきます。

■20時間の壁

そう言われている中で、TEDという有名なプレゼンテーションの中で、「20時間の壁」についてのスピーチがあり、当時、大反響が起こりました。この1万時間は確かに統計的には妥当性がある数字なのですが、それは「この道のトップになるためのプロのお話」であり、実際、わたしたちが、何かを初めてスタートさせてから一通りのことまでできるようになる時間はおよそ「20時間」が目安になるというものです。これなら、手が届きそうです。1日1時間がんばれば、20日で達成できます。1日わずか30分でも40日、つまり、夏休み期間で無理なく達成することができることになります。

もちろん、この20時間は質の高い時間であることは条件になりますが、それでも、夏休みという期間は何かを始めるのにもっとも適した時であることは、まちがいなく言えそうです。

■さあ、はじめましょう!

明日からいよいよ夏休みです。楽しい予定や必要な予定もあると思いますが、せっかく長期にわたって自由に使える時間があるのですから、なにか新しいことを始めてみてはいかがでしょうか。

さまざまなスポーツや楽器演奏、まったく関わったことのない分野、テーマを持った読書など、考えるだけでもわくわくしてきます。

今年はぜひ、親子で「何かをスタート」させる夏休みにしてみてはいかがでしょうか。

どうぞ、すてきな夏休みをお過ごしください。

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参考

『天才! 成功する人々の法則』マルコム・グラッドウェル, 勝間 和代

TED「最初の20時間 あらゆることをサクッと学ぶ方法」ジョシュ・カウフマン

教頭 田村一秋

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