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学校だより「けやき」第411号 (2012.02.06発行)

作家の時間

けやき第411号  2011年度もあと2ヶ月を残すだけとなりました。まだ当分寒い日が続くことが予想されますが、子どもたちの健康が守られるように祈っています。また2月には冬の学校、修学旅行が行われる予定です。良い経験、学びの場になるよう、万全の準備を進めて参りたいと思います。全員が参加できるよう、ご家庭でもお子様の健康管理をよろしくお願いいたします。

 さて、26日に行われた今年度最後の授業参観では大阪旅行中だった5年生を除き、全クラスで「作家の時間」をご参観いただきました。いかがだったでしょうか。ご承知のように、聖学院小学校では自分のことを相手に伝える力、すなわち表現力を身につけることの大切さを考え、表現の時間を特設し、表現力の育成に努めてきました。今年度より施行されました学習指導要領では「生きる力」をはぐくむということが大きな目標になっていますが、具体的な力として思考力、判断力とともに表現力をあげ、その育成に励む必要性を述べています。ですから聖学院小学校の取り組みはその目標とも合致したものです。

 従来、学校で行われる作文指導は行事をテーマとした物や読書感想文が中心でした。もちろん、今までの指導の中でも子どもたちが意欲的に作文に取り組めるよう、指導方法はいろいろと工夫されてきました。そしてそれらの指導によって、書くことが大好きになった子どもはたくさんいます。けれども作文が嫌いだと言う子が多かったというのもまた事実です。教師が教室で「今から作文を書きます。」と言ったとき、喜びの声よりも落胆の声のほうが大きかったのです。

   しかし、作家の時間は違います。例えば「今日の表現の授業は作家の時間です。」と教師が言うと、歓声が上がるのです。また子どもたちの方から国語や表現の授業を作家の時間にしてほしいと言ってくることも少なくありません。では今までの作文の時間とどのようにちがうのでしょうか。一番の違いは書いた作文の読者が教師だけではないということです。書き上げた作文は最後に出版されますから、クラスのだれもが読むことができます。そして友だちの作品を読んだ子どもたちは作者の子どもにファンレターを出すという形で、感想を述べ合います。ファンレターですからもちろんほめるのが基本です。子どもたちは教師や親からほめられればとてもうれしいのは当然ですが、それ以上に友だちからほめられることがうれしいのです。そしてその喜びは当然書く意欲につながります。

 この作家の時間のような授業は日本では歴史が浅く、まだ改善の余地があります。ですから教師もよりよい授業をめざして、学びを続け、聖小の子全員が「作文大好き」になることを目指していきます。

教頭 佐藤 慎

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