先生のことば
学校だより「けやき」第395号 (2010.07.16発行)
ヒマワリのように朝の光を受けて
聖学院小学校の正面玄関へ続く茶色のタイルのアプローチに、いま1年生が育てた朝顔の鉢がずらりと並んでいます。夏休みを前に、面談で登校された保護者にご家庭へ持ち帰っていただいています。夏の花といえば朝顔と共にヒマワリ(向日葵)がありますね。
広々とした土地に咲きみだれているヒマワリの花はみな東を向いているそうです。そういう写真や映像をごらんになった方も多いでしょう。聖小の校庭側にある幼稚園の花壇のヒマワリも東を向いています。「ヒマワリはなぜ東を向くか」という本によると、植物学的にさまざまな理由が考えられるそうですが、ヒマワリと同じように1本の茎の上に1つだけ花を咲かせるチューリップは東を向かず上を向いて咲いています。なんとも不思議なことですね。
ヒマワリは朝日が好きなのだと私は思います。どんな草花も成長するには光が必要で、一日の最初に与えられる光が朝日です。ヒマワリは夜が明けて最初に受けた光があまりにも素晴らしかったので、そのままの姿勢で一日を過ごすのかもしれません。太陽の光は生物の成長を促し生きる力を与えてくれます。聖学院小学校の子どもたちも朝早くから校庭に出て遊んでいます。朝の光の中で、朝のきれいな空気を吸ってボールを蹴ったりして遊んでいる子どもたちの姿は、それを見ている大人たちにも力を与えてくれます。
毎年3月に発行される聖小児童の作文集にタイトルが付けられることになり、今年3月に発行された作文集には公募の結果「ひかりのこ」という名がつけられました。聖学院小学校創立50周年を記念して図工の宮澤先生が彫刻を創ってくださいました。その制作についての先生の文章が「聖学院小学校だより」に掲載されています。この像は「ひかりの子」と名づけられ、6月26日午前の創立記念式典と同日夕刻の祝賀会でその除幕が行われました。体操着姿の男の子と女の子が並んでいますが、二人とも顔をやや上に向けています。その目は将来の夢に向けて、そして神さまに向かって、明るく輝いているように見えます。
聖書には「光」という言葉が何度も出てきます。神さまは天地創造の最初に「光あれ」と言われて光をお造りになりました。エペソ人への手紙第5章8節には、「あなたがたは、以前はやみであったが、今は主にあって光となっている。光の子らしく歩きなさい。」という言葉があります。「こどもさんびか」にも光の歌がありますね。
♪ ひかり ひかり わたくしたちは
ひかりのこども ひかりのように
あかるいこども いつもあかるく
うたいましょう ♪
彫刻「ひかりの子」は今年4月、埼玉県立近代美術館で開催された彫刻展覧会で埼玉県知事賞を受賞しました。私たち聖小関係者にとっても本当にうれしいことです。新しい校舎が建設されたとき校庭の花に囲まれた植え込みの中にそれをブロンズ像にして設置することを先生は希望しておられます。新校舎の建設を待たずに一日も早く「ひかりの子」をブロンズ像にして明るい光の中に輝かせてあげたいものです。
校長 村瀬聰子






