先生のことば
学校だより「けやき」第391号 (2010.04.08発行)
安心して励みましょう
春がめぐってきて聖学院小学校の新しい年度が始まり、児童たちは新しい学年に進級しました。おめでとうございます。
4月1日の夜から翌日の午前中にかけて嵐が吹き荒れ、校庭の桜はどうなっているか心配しましたが、午後に学校へ行ってみると桜は風に吹き飛ばされることもなく、しっかりと枝に付いたままで美しく咲き輝いていました。
4月4日、世界各地の教会ではイースター(復活祭)の礼拝がまもられました。イースターは「春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日」となっていますから、年によって日にちは変わります。聖学院小学校では新学期が始まったあとの4月12日にイースター礼拝をおこないます。
聖書に、復活したイエスが弟子たちに初めて現れた場面が描かれています。たとえばヨハネによる福音書第20章では19節以下に「安かれ」というイエスの言葉が3回出てきます。英語の聖書では Peace be with you. となっており、新共同訳聖書では「あなたがたに平和があるように」と訳されています。
復活の日の夕方、弟子たちはイエスが復活したという知らせを受けていたのに、恐れや不安や疑いの気持ちを持って戸を固く閉め部屋に閉じこもっていました。そこへイエスが現れ、弟子たちの真ん中に立って「安かれ」と言われ、釘跡の残る両手と槍で突かれた傷跡の残る脇腹を見せられました。それは私たちの代わりに十字架にかかってくださったイエスさまの刻印です。「安かれ。父がわたしをおつかわしになったように、わたしもまたあなたがたをつかわす。」とイエスは言われました。弟子たちはイエスのこの言葉を聞いて暗闇から解放され、喜びと勇気を持って復活の証人として押し出されていくのです。
「安かれ」という言葉をきくと私は讃美歌298番を思い浮かべます。
やすかれ、わがこころよ、
主イエスはともにいます。
いたみも苦しみをも
おおしく忍び絶えよ。
主イエスのともにませば、
たええぬ悩みはなし。
この讃美歌の歌詞は18世紀、バッハの時代にカタリーナ・シュレーゲルというドイツの修道女が作ったものだそうですが、20世紀になってフィンランドの作曲家シベリウスの交響詩「フィンランディア」の旋律が当てはめられました。アメリカの讃美歌集のために作曲家自身が編曲し、世界中に知られるようになりました。
新学期になり進級・入学して多少とも不安な気持ちをかかえている児童がいるかもしれません。イエスさまが弟子たちに「安かれ」と言われた言葉を思い起こしましょう。「安心していいんだよ。大丈夫なんだよ。前へ進みなさい」と私たちはイエスさまに声を掛けられているのです。新しい生命が私たちに与えられたイースターと、新学期とが同じ時期にあるのはさいわいなことです。喜びに満ち新しい想いをいだいてこれからの1年を始めましょう。
今年度は聖学院小学校創立50周年です。6月26日(土)に記念式典と記念祝賀会を計画しております。保護者の皆さまには間もなくご案内状を差し上げます。その日を今からご予定に入れておいていただきたいと願っております。
校長 村瀬聰子






