先生のことば
学校だより「けやき」第390号 (2010.02.26発行)
児童の共同作品としての聖学院小学校
2009年度の学校暦も残すところ1か月となりました。各学年とも最後のまとめと新学年への準備に取り組んでいるところです。とくに6年生の児童は、卒業を目前に新たな段階へ踏み出そうと心をときめかしていることでしょう。
昨年4月、喜びと不安を胸に入学してきた1年生も、まもなく新しい1年生を迎えるまでに成長しました。お友だちはおおぜいできましたね。まど・みちおさんの次の詩を知っているでしょう。
一ねんせいに なったら
一ねんせいに なったら
ともだち ひゃくにん できるかな
ひゃくにんで たべたいな
ふじさんの うえで おにぎりを
ぱっくん ぱっくん ぱっくんと
入学してからクラスや学年のお友だちのほかにも、たくさんのお友だちができました。聖学院小学校児童500人のお友だちです。
この2月、銀座のデパートで東京私立小学校児童作品展「ほら、できたよ」が開催されました。今年が25回目で聖小は1986年の第1回から参加し、全校児童共同作品を出展しています。私も日曜日に教会から松屋銀座へ寄って見せていただきました。会場で何組かの聖小の親子連れにお会いしました。
聖学院小学校の今回の作品は、ロボットがお花を売っている「未来のお花屋さん」でした。よく見るとこの作品は一つひとつがとても手の込んだ「部分(パート)」から構成されており、それらが集まって「全体(ボディ)」として大きな作品が出来上がっていることが分かります。聖小児童500人がそれぞれパートを作りながら一つのボディを完成させたのです。
デパートの作品展が終わって学校に戻ってきた「未来のお花屋さん」は、階段のわきの壁に取り付けられました。するとその辺りがぱっと明るくなり、色鮮やかなお花に私たちが取り囲まれたような気がしました。「未来のお花屋さん」という作品がそのあたり一帯に輝きを与えたのです。
聖学院小学校には、全校児童がみんなで行う行事がほかにもあります。運動会、音楽会、クリスマスページェント、それに毎日の礼拝もそうです。児童一人ひとりが集まってクラスを作り、クラスが2つ集まって学年を作り、学年が6つ集まって聖学院小学校全体を作っています。
聖書に「あなたがたはキリストの体であり、また、一人一人はその部分です。」(第1コリント12:27)と書かれています。私たち一人ひとりがキリストの体を構成するパートだということです。ある人は目の役割、ある人には手の役割があります。目が手に向かって「お前は要らない」、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とは言えません。お互いがお互いを必要としているのです。
仮にうまく作動しないパートがあったとしても不用だといって切り捨てることはできません。「体の中でほかよりも弱く見える部分が、かえって必要なのです。」(第1コリント12:22)と聖書には書いてあります。自分がどんなに小さく役に立たない者のように思えるときでも、神さまは弱い私たちを大事に思い愛してくださっているのです。私たちも、一人ひとりが神さまに愛されている存在としてお互いを尊重しあいましよう。
校長 村瀬聰子






