先生のことば
学校だより「けやき」第386号 (2009.10.31発行)
インフルエンザを乗り越えて
今年度になって7か月たちましたが、4月末のゴールデンウイークから流行が始まった新型インフルエンザに脅かされ続けました。夏休み前の1年生、2年生、5年生の宿泊行事はひやひやしながらも無事に実施することができましたが、夏休みが明けてからは聖小でも罹患者が出始め、学級閉鎖や学校閉鎖を繰り返しているのが現状です。
9月の連休初日の19日(土)に予定していた聖学院フェアーを開催できるかどうかも大問題でした。もし中止となれば入場券・食券・ゲーム券などを買っていただいている内部・外部の皆さまにどう対処するか、事業部の方々や幼稚園の先生もまじえて長時間相談をしました。しかし前々日まで学校閉鎖にしたことが功を奏したのか前日には罹患児童も減り、当日は楽しい一日を過ごすことができました。10月になってからがさらに大変! 運動会はいったん延期としましたが中止になりました。練習をしてきた選手や全児童、とくに小学校最後の運動会になる6年生の落胆ぶりは言葉に尽くせないほどでした。インフルエンザはいつ終息するか分かりませんが、落ちついたら何らかの形でミニ運動会のような催しができるとよいですね。10月30日に予定されていた遠足も延期になりました。今後は学年ごとに様子を見て実施日を決めていくことにしましょう。
11月2日には聖学院小学校創立49周年の礼拝を行います。50周年記念事業として、皆さまのご協力を得て校舎建築の募金集めを進めています。ASFの聖小50周年記念口に応じて下さっている方々の中には、聖小に在学中の保護者の方、同窓会や後援会の方、学校法人聖学院の他の学校に関わっておられる教職員もおられます。本当にうれしいことです。
49年前、聖学院小学校(当時は女子聖学院小学部)は女子聖学院を母体として誕生しましたが、いまも女子聖学院関係の団体や個人が聖小50周年記念を覚えて献金をしてくださっています。たとえば昨年12月の「卒業生と祝うクリスマス」での献金を全額、聖小にくださいました。また今年3月のPTA コンサートの収益金の半額をいただきました。
女子聖学院PTAは毎年「女子聖コンサート」をチャペルで行っていますが、来年2月27日はギタリストの村治佳織さんのコンサートです。村治さんは女子聖の卒業生で在学中は同級生からは「かおちゃん」と呼ばれていました。女子聖PTAは昨年と同様、コンサートの収益金の一部を聖学院小学校50周年事業に寄付してくださるそうです。心から感謝申し上げます。
村治さんと言えば、10月25日(日)の毎日新聞「親子インタビュー」という記事に佳織さんが出ていました。お父さまのギタリスト村治昇さんには私も何回かお目にかかったことがありますが、とても温厚な印象の方です。「親子インタビュー」の記事では、今の時代、親は子どもにどう接したらよいかという質問に、村治昇さんはこう語っておられます。「お父さん、お母さんの得意なものをお子さんに伝えるのがいちばんではないでしょうか。お料理でも、編み物でもいいし、お父さんならスポーツでもいい。得意でないものをお子さんにやらせても、ある時期やるだけで終わってしまうと思うんです。(中略)自分の得意なものを伝えるのが一番いい状態で伝わるだろうなと思ったんです」。一方、佳織さんは「ギターとのいい関係を続けていけるようにしてくれました。父からは『ギタリストになってほしい』と言われたことも一度もないんです」と言っています。
聖学院小学校が育んできた素晴らしいもの、そのよき伝統を新しい世代に引き継いでいく節目として創立記念事業を捉えたいと思います。
校長 村瀬聰子






