先生のことば
学校だより「けやき」第385号 (2009.09.30発行)
節目の時
二期制の本校におきましては前期終了、後期開始という一つの節目の時を迎えました。この半年間、全世界を覆った新型インフルエンザの脅威は、聖学院小学校にも少なからず影響を与えました。そのような中でも保護者の皆様にご協力とご理解をいただき、無事に前期の歩みを終えることができますことを心より御礼申し上げます。
さて、私たちにとっていろいろな場面で訪れる節目とは過去の反省にたって、新たな決意を持って再出発するチャンスです。しかし、その節目は意識しないならば、ただの時として過ぎ去るのみです。
子どもたちは今年の4月それぞれの決意や目標、願いを持って、新年度の歩みを始めたことと思います。そこで前期の終わりのこの時に半年の歩みを振り返り、また新たな気持ちで後期のスタートを切ってほしいと望んでいます。気持ちを新たにするチャンスを逃してほしくないのです。
では振り返るとはどういうことでしょうか。これは言い方を変えると前期の歩みを評価するということです。4月にそれぞれが立てた目標に到達することができたのか、それともまだ不十分な部分もあるのか。きちんと評価しない目標はただのスローガンに終わってしまいます。子どもたちの中にはどんな目標を立てたのか忘れてしまっている子がいるかもしれませんが、そのことを認識するのも大切なことです。もしそれをきちんと反省することができたならば、次に立てる目標はただのスローガンに終わらせないことができるからです。この半年の歩みをきちんと自己評価することが、今年度残りの半年をよりよいものにするためには大切なことと言えるでしょう。
ところで、小学校において「評価」といったときにまず思い起こすのは自己評価よりもむしろ「成績通知表」に代表されるような教師によってされる評価の方かもしれません。本校で言えば「あゆみ」がこれにあたります。半年の歩みを振り返るときにこの「あゆみ」を有効に用いることが次につながります。単に「5が何個」「Aが何個」といったことだけに目を向けるのでは有効な用い方とはいえません。たとえば観点別評価をていねいに見ることによって、今後の課題も見えてきます。さらに自己評価との比較ということも大切です。自分はがんばったつもりだったが、思うような成績を取ることができなかった。もしくはその逆に思っていた以上によい成績をとることができた場合その理由を考える必要があります。特に後者の場合、きちんとした振り返りがなされないと、かえって意欲の減退につながる危険があるからです。また2年生以上であれば前年との比較という観点もあるでしょう。
さて、小学生に自分の力だけでよい振り返りをしなさいというのは酷なことです。特に低学年には大人の手助けが必要です。あすから4日間、秋休みになります。どうかこの間に「あゆみ」を前にして親子で前期の歩みを振り返る時を持っていただきたいと思います。それが後期をより実り多いものにすると確信しています。同時に、私たち教師にとって、つけた評価が実は自分の評価でもあることを胸に刻みたいと思います。それはその評価が私たちの指導の結果だからです。わたしたちもこの節目の時に自ら付けた評価を分析し、自己評価した上で、新たな決意を持って後期のスタートを切りたいと思います。
教頭 佐藤 慎






